新NISAでクレカ積立を始めようとすると、最初にぶつかるのが「どのカードにするか」です。
僕も口座を作るときに一番迷ったのがここでした。
証券会社によって使えるカードが決まっていて、しかも還元率の条件がカードごとにバラバラです。
先日、マネックスカードの還元率が10月から変わるという記事を書いたのですが、その流れで「じゃあ楽天カードや三井住友カードと比べるとどうなのか」が気になったので、公式の還元率表を並べて計算してみました。
3社の基本条件を並べる
まず、年会費無料で持てる標準的なカードだけを並べます。
| カード | 証券会社 | 還元率(無料カード) | 条件 |
|---|---|---|---|
| 楽天カード | 楽天証券 | 0.5% | 条件なし |
| 三井住友カード(NL) | SBI証券 | 0.5% | 年間10万円以上のカード利用 |
| マネックスカード | マネックス証券 | 最大1.1% | 月5万円以上のカード利用(10月〜) |
条件なしで一律なのは楽天カードだけです。
三井住友カードとマネックスカードは、積立とは別に「そのカードで買い物をしているか」が条件になります。
楽天カード(楽天証券)の内訳
楽天証券のクレカ積立は、カードの種類でそのまま還元率が決まります。
| カード | 還元率 | 年会費 |
|---|---|---|
| 楽天カード(通常) | 0.5% | 無料 |
| 楽天ゴールドカード | 0.75% | 2,200円 |
| 楽天プレミアムカード | 1% | 11,000円 |
| 楽天ブラックカード | 2% | 33,000円 |
積立額に条件はありません。
月5万円でも10万円でも、積立を続けているだけで、このカードごとの還元率がそのままつきます。
「とりあえず積立だけしたい」という使い方に、一番向いています。
三井住友カード(NL)(SBI証券)の内訳
SBI証券は三井住友カードで積立ができますが、還元率は「1年間にそのカードでいくら買い物をしたか」で変わります。
| カード | 還元率の条件 | 年会費 |
|---|---|---|
| 三井住友カード(NL) | 年間10万円以上の利用で0.5%、10万円未満は0% | 無料 |
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 年間100万円以上の利用で1.0%、10万円以上で0.75% | 条件達成で無料 |
| プラチナプリファード | 年間500万円以上の利用で3.0%、300万円以上で2.0% | 33,000円 |
無料のNLカードは、積立以外の買い物をまったくしないと還元率が0%になります。
積立専用でカードを分けて使っている人ほど、ここで損をしている可能性があります。
マネックスカード(マネックス証券)の内訳
マネックスカードは、2026年10月の買付分から条件が変わります(前回の記事に詳しく書きました)。
| 積立額 | 買い物5万円以上 | 買い物1万〜5万円 | 買い物1万円未満 |
|---|---|---|---|
| 5万円以下の部分 | 1.1% | 0.55% | 0% |
条件をクリアすれば還元率は3社の中で一番高くなりますが、条件を満たせないと三井住友カードと同じく0%です。
「一番高いカード」と「一番安定しているカード」が、同じカードではないところが今回の比較のポイントです。
月5万円積み立てたら、年間何ポイント違うか
新NISAのつみたて投資枠で、月5万円をクレカ決済しているケースで計算します。
楽天カード(通常・条件なし) 5万円 × 0.5% = 月250ポイント → 年3,000ポイント
三井住友カード(NL・年間10万円以上のカード利用あり) 5万円 × 0.5% = 月250ポイント → 年3,000ポイント
三井住友カード(NL・カードをほぼ使わない) 5万円 × 0% = 年0ポイント
マネックスカード(買い物が月5万円以上) 5万円 × 1.1% = 月550ポイント → 年6,600ポイント
マネックスカード(買い物がほぼない) 5万円 × 0% = 年0ポイント
条件をきちんと満たせる人にとっては、マネックスカードが年間で3,600ポイントほど多い計算になります。
でも、その条件は「積立とは別に、毎月5万円分の買い物をそのカードでする」ことです。
だいたいの人はここで、ポイントのために生活費をわざわざ寄せるかどうかを考えることになります。
年会費ありのカードまで含めると順位が変わる
無料カードの範囲を超えて、年会費を払う前提で比べると景色が変わります。
月5万円積立で、楽天ゴールドカード(年会費2,200円・還元率0.75%)を使うと、年間4,500ポイントです。
年会費を引いても、実質2,300円ぶんの得になります。
一方、三井住友ゴールド(NL)は年間100万円以上のカード利用で還元率1.0%になり、しかもこの利用額を満たせば年会費5,500円が無料になります。
条件を満たせるなら、こちらのほうが有利です。
つまり、「積立専用でカードを持ちたい」なら楽天のゴールド系、「生活費もまとめて1枚に寄せられる」なら三井住友のゴールドNL、という分かれ方になります。
向いている人・向いていない人
楽天カード(無料)が向いている人 条件を気にせず、積立だけシンプルに続けたい人。還元率は3社の中で一番低いですが、条件がないぶん計算しやすいです。
三井住友カード(NL)が向いている人 普段の買い物もそのカード1枚に寄せている人。逆に、積立専用でカードを分けている人には向きません。
マネックスカードが向いている人 もともとカードでの買い物額が月5万円を超えている人。その水準に届いていない人が、ポイントのために無理に条件を満たそうとするのは、正直おすすめしません。
積立専用でカードを分けたい人にとっては、条件がない楽天カードが結局いちばん扱いやすいというのが、今回計算していての実感です。
注意点
還元率の判定期間には注意が必要です。
三井住友カードもマネックスカードも「前年の利用実績」や「その月の買い物額」で還元率が決まるため、途中でカードの使い方を変えると、翌月・翌年の還元率が変わります。
「今月は買い物したから大丈夫」ではなく、継続して使う前提で選ぶカードだということは、頭に入れておいたほうがいいです。
還元率や条件は各社の判断で変更されることがあるので、実際に設定する前に必ず証券会社・カード会社の公式ページで最新の条件を確認してください。
積立額を動かすより先に、まずカードの条件を1回見直すだけで、年間数千円ぶんは変わります。
楽天カード
年会費永年無料。楽天証券のクレカ積立で条件なしの0.5%還元、楽天市場・楽天ポイントもまとめて使いたい人に向いています。
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本記事は、NISA・家計改善を実践する会社員が、自身の経験と各社公式サイトの情報をもとに執筆しています。ポイント還元率や条件は変更される場合があるため、設定前に必ず楽天証券・SBI証券・マネックス証券それぞれの公式サイトでご確認ください。
投資は元本割れのリスクがあります。この記事は特定の商品や運用方法を推奨するものではありません。
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