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複利の力を「本当に理解した」のは投資を始めて5年後だった——実際の数字で見る

「複利は世界8番目の不思議だ」——アインシュタインが言ったとされる言葉です(実際には出典が不明らしいですが)。

投資の本を読んだとき、この言葉と「複利の効果で資産が雪だるま式に増える」という説明を何度も見ました。

理屈は分かる。でも「なんとなくすごいらしい」という感覚でしか理解できていなかった。

実際に5年間投資を続けて、自分の口座の数字を見て初めて「あ、これが複利か」という実感が得られました。


複利とは何か(改めて確認)

「複利」とは、利益が元本に加算されて、次期の利益計算の基準になる仕組みです。

単利の場合: 元本100万円、年利5%

複利の場合: 元本100万円、年利5%

10年では12.9万円の差。大きいとも小さいとも感じる数字です。

でも20年・30年になると急激に差が開きます。

同じ条件で30年後:


「積立投資」での複利効果

一括投資の場合でも複利効果はありますが、「積立投資」との組み合わせでは、もう一つの要素が加わります。

月3万円を30年積み立てた場合(年利5%):

元本が1,080万円なのに、利益が1,420万円を超える。

「利益が元本を超える」——これが複利と時間が合わさったときの力です。


私が「実感した」瞬間

投資を始めてから5年が経った頃、ある変化に気づきました。

1年目〜3年目:積立の成果 毎月3万円積み立てて、3年後の残高:約119万円(元本108万円) 利益:11万円。「まだそれほどでもないな」という感覚でした。

4年目:ひとつの変化 4年目に入ったあたりで、「先月から今月で増えた利益の額が、月の積立額3万円を超えた」という瞬間がありました。

月3万円積み立てているのに、「積み立てた3万円+利益2万円」で、先月より5万円増えた。

「積立していなくても、自然に増えていく」という感覚が初めて出てきました。

5年目:雪だるまの感覚

5年後の残高:約218万円(元本180万円) 利益:38万円

毎月の「利益分の増加額」が月4〜5万円になっていました。

「投資しているだけで、毎月4万円分増えている」という実感。

これが「複利が効いてきた」という感覚でした。


「72の法則」で理解する複利

「72の法則」という計算方法があります。

「元本が2倍になるまでの年数 = 72 ÷ 年利」

インデックス投資の長期平均リターン(年利5〜7%)で考えると、「約10〜14年で元本が2倍」になる計算です。

逆に言うと:

「早く始めた方が有利」という話は、この複利の計算から来ています。


複利効果を最大化するための条件

複利の効果を最大限に受けるために必要な条件は3つです。

条件①:時間(できるだけ長く)

複利は「時間が長いほど」効果が大きくなります。

同じ月3万円でも:

20年 → 30年で元本が360万円増えるのに対して、利益は910万円増える。

後半の10年で利益の増加速度が上がる。これが複利の「雪だるま効果」です。

条件②:続けること(途中でやめない)

複利効果は「続けた人だけが受け取れるもの」です。

暴落が怖くて途中でやめると、複利の効果が大きくなるはずだった後半の期間を放棄することになります。

条件③:コストを低く保つ

信託報酬は「毎年、資産から自動的に引かれるコスト」です。

年利5%で運用していても、信託報酬が2%なら実質リターンは3%。

複利は「コストを除いたリターン」で計算されます。コストが高いと、複利の効果も小さくなります。

低コストのインデックスファンド(信託報酬0.05〜0.1%)を選ぶことが、複利効果を最大化する基本です。


「老後まで関係ない」という誤解

「複利は老後に効いてくる話で、今はあまり関係ない」と思っている人もいます。

でも実は「今すぐ始めるかどうか」が、10〜20年後の結果に大きな差をつけます。

25歳で始めた人と35歳で始めた人、40歳で比較:

この10年の差が、40歳時点で数百万円の差になっています。

「老後の話」ではなく「10年後の話」として考えると、「今すぐ始める理由」が見えてきます。


複利の効果が「実感できる」まで続けるために

最初の数年は「複利の効果が実感できない」時期が続きます。

利益が少なく見える最初の3〜5年が、一番挫折しやすい時期でもあります。

でも「雪だるまは小さいうちは転がしても大きくならない。でも一定のサイズになってから急に大きくなる」と同じ原理で、積立投資も最初は地味でも続けた先に「急に大きくなる感覚」が来ます。

私の場合、5年目にその感覚が来ました。

「まだ意味があるのかな」という気持ちで続けた5年間があったから、今があります。

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