これは、「年金だけでは不安だとわかっているのに、具体的な行動が取れていない」30〜40代のための話だ。
40歳の誕生日に届いたねんきん定期便を見た瞬間、思わず二度見した。65歳からの年金見込みは月14万円。当時の生活費は月22万円。差額は月8万円。30年間では2,880万円の不足になる計算だった。「なんとかなる」という言葉が、急に空虚に感じられた日だった。
年金1本では、老後30年で最大1,800万円が足りない
総務省の家計調査(2023年)では、高齢無職世帯の月間支出は約27万円。対して夫婦の平均年金受取額は月約22万円。毎月5万円の赤字、年間60万円、30年で1,800万円が消える。
しかも少子高齢化で年金の支給額は今後も下がり続ける可能性が高い。「年金だけで生きていく」は、最初から欠けた計画だ。複数の収入源を今から設計することが唯一の答えだ。
「NISAやiDeCoは難しそうで手が出せない」と感じた方へ。 つみたてNISAは月100円から始められる。銀行口座から自動引き落としの設定をすれば、あとは何もしなくていい。「難しい」のは始める前の話で、始めてみると「ボタン一つで完了」という人が大半だ。最初の10分さえ乗り越えれば、あとは自動で育つ。
老後に必要な「4本柱」の設計
第1の柱:年金(月22万円程度)
ねんきん定期便を確認して、自分の受取予想額を把握する。これが老後収入の土台になる。
第2の柱:退職金(勤続年数・企業規模により300〜2,000万円)
一時金か年金形式かで税負担が大きく変わる。40年勤続なら一時金受取で最大1,800万円まで非課税。定年5年前に専門家に相談する。
第3の柱:資産運用の配当・利益
1,000万円を年4%で運用すれば毎年40万円の利益。税引き後でも月2〜3万円の補填になる。現役時代にNISA・iDeCoで積み上げた資産が、老後に稼ぎ続ける。
第4の柱:働く収入(再雇用・副業)
定年後も月5〜15万円の追加収入は十分可能。「定年=仕事の終わり」ではなく「働き方が変わる時期」と捉えることで、選択肢が広がる。
今日のアクション
まず「家計簿アプリ」を今日中にインストールする。今月の支出をすべて記録する。月いくら節約できるかがわかれば、4本柱に回せる金額が初めて見えてくる。
次の記事では「資産運用シミュレーション。40歳から始めた場合」を解説する。遅れた分を取り戻すための現実的な計算と、今週中にできる具体的な行動を示す。
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