Skip to content
お金と、少しずつ仲良くなる
Go back

投資詐欺の手口。ハイリターンを謳う商品への注意

手取り23万円だった28歳の私は、「月利10%の自動売買システム」という広告をSNSで見て、思わず資料請求した。当時の貯金30万円を「増やせるかも」と本気で考えた夜があった。


「毎月30%の利益が確実に出ます」「月利10%の自動売買システム」——こんなうたい文句を見かけたことはないか。給料だけでは不安な将来のために、思わず飛びつきそうになる。でも待ってほしい。その話は詐欺だ。この記事では、投資詐欺の典型的な手口と、騙されないために必要な知識をお伝えする。


1. 「確実に儲かる」という約束は、100%詐欺だ

絶対に覚えておいてほしい:世の中に「確実に儲かる投資」は存在しない。

投資にはリスクが必ず伴う。株式投資の平均リターンは年5〜7%程度、債券は1〜3%程度。対してFXや暗号資産で「月利20%、年利240%」を謳っている商品があったら、それは詐欺だ。

詐欺師たちの常套手口は以下の通りだ。

「過去の実績」を見せる:「2023年の運用実績:月平均15%」といったグラフを提示する。しかし、これらは架空のデータか、特定の好況期だけを抜き出したものだ。

「限定募集」という緊急性を作る:「この商品は今月末までの限定募集です」「あと3名の枠しかありません」と焦らせる。冷静な判断を奪うためだ。

「紹介料」や「マージン」の存在:初期投資額の30〜50%を「手数料」として吸い上げる仕組みもある。100万円預けても、実際に運用される額は50万円だ。それでも「月利10%」と宣伝する。

特に注意が必要なのが、ポンジ・スキームという手法だ。最初の数ヶ月は本当に利益を出す。新規顧客から集めたお金を既存顧客の「利益」として配当するからだ。新しい投資家を呼び込み続けないと破綻する構図だ。

「でも知り合いから紹介されたから信頼できる…」と感じた方へ。詐欺の多くは信頼関係を利用して広がる。紹介者も被害者の一人であることが多い。金融庁の登録情報を必ず確認してから判断する。

2. 暗号資産・FX・先物の「本当のリスク」を数字で直視する

FXや暗号資産でお金を失う人の方が圧倒的多数派だ。

暗号資産の現実:2021年11月にビットコインは約680万円まで上昇した。その後、2022年11月には約165万円まで急落。ピーク時に買った人は76%の損失を被った。放置した損失を金額で示すと、100万円投資した人の手元には24万円しか残らない計算だ。

FXの落とし穴:レバレッジ25倍なら100万円の資金で2,500万円分の取引が可能だ。利益も損失も25倍になる。1%の相場変動で元金の25%が失われる。金融先物取引業協会の調査によると、FX取引者の約90%が損失を出しており、1年以内に約70%が取引をやめている。

「でも少額から試すだけなら大丈夫…」と感じた方へ。少額でも「儲かった」体験をさせて、次第に大きな金額を誘導するのが詐欺の典型的な手口だ。最初の成功体験こそが罠だ。

3. 詐欺から身を守る3つのステップ

ステップ1:金融庁の「登録業者」か確認する 投資の勧誘を受けたら、まず金融庁の「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」で検索する。登録されていない業者は問答無用で拒否する。1分でできる確認が、人生の貯金を守る。

ステップ2:「確実・必ず・元本保証」という言葉を見たら即離脱する 投資は元本保証が禁止されている(金融商品取引法)。これらの言葉が出た時点でアウトだ。

ステップ3:判断を急かされたら断る 「今日だけ」「あなただけ特別に」という言葉は焦らせるための演出だ。冷静に考える時間を要求し、それを嫌がる相手とは取引しない。


次の記事では【分散投資でリスクを管理するポートフォリオ設計】をお伝えする。



Share this post on:

Next Post
ボーナスが入ったら最初にすること——使い方の優先順位と投資への回し方【2026年版】