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9月の振り返りと投資スタンスの再確認

相場が荒れた月の終わりに、含み損が膨らんでいる通知を見て焦り、慌てて売却した。その翌週に価格が戻り、「売らなければよかった」と後悔した。感情で動いた代償に、3万円の確定損失が残った。振り返りの習慣さえあれば、「こういう局面は放置が正解」と自分の過去のメモが教えてくれるはずだった。月10分の振り返りが、3万円の損失を防ぐ盾になる。


毎月末、ノートに「今月の投資成績と気づき」を書いている。3ヶ月続けたら自分の癖が見えてきて、それ以来やめられなくなった。9月はFRB(米連邦準備制度理事会)の金利政策への言及でドル円が大きく動き、暗号資産市場も不安定になった。この月の動きを振り返ることで、投資スタンスを再確認する方法をお伝えする。


9月の市場から読み取れること

9月は世界的に金利上昇観測とインフレ懸念が再燃した。米国FRBの強気なコメントを受けてドル円は150円台に乗り、ビットコインも大きく下落した。この1ヶ月の変動幅は約15%だった。

これを「小さい変動」と感じるなら、レバレッジの恐ろしさを忘れている。100万円を投資した場合、15%の変動で15万円が動く。10倍のレバレッジなら150万円の損失が発生する計算だ。

この9月で改めて感じたのは、「相場の予測は誰にもできない」という事実だ。FRBのコメントひとつで市場が急変する。そういう環境で「今月はこうなるはず」と読んで大きなポジションを取るのは、ただのギャンブルに近い。

でも「相場が荒れているときこそチャンスなんじゃ…」と思うなら、2022年の暗号資産暴落時に「底だ」と判断して突っ込んだ多くの個人投資家が、さらに50%下落した相場に飲み込まれた事実を思い出してほしい。荒れているときほど、余計な行動をしないことが正解だ。

自分のリスク許容度を改めて確認する

投資を続けていると、感覚が麻痺してくることがある。「少しくらいリスクを取っても大丈夫」という気持ちが少しずつ膨らみ、いつの間にか許容範囲を超えているケースだ。

定期的にリスク許容度を確認するために使っている問いがある。

「今持っているポジションが半分になっても、生活に支障はないか?」

この問いにためらいなく「ない」と答えられる投資額が、本当の許容範囲だ。少しでも「それは困る」と感じるなら、過剰なリスクを取っている。

人間は損失に対して利益の2倍の痛みを感じる。100万円の利益より50万円の損失のほうが、精神的なダメージは大きい。だから「損しても大丈夫な金額」で設計することが、長期で続けるための前提条件だ。

資産を3層に分けて管理する

9月の市場の荒れ方を見て、「資産の3層管理」の有効性を改めて感じた。3ステップで整理する。

第1層(安全性重視:資産全体の70%) 定期預金、NISA積立(インデックスファンド)、iDeCoがここに入る。年利2〜5%程度だが、30年複利で回すと初期投資の2〜3倍になる。月収の手取りが25万円なら、15〜18万円をここに充てる。

第2層(バランス重視:資産全体の20%) 個別株、REIT(不動産投資信託)、外国債券など。年利5〜10%の期待値がある。全資産が吹き飛ぶリスクは低いが、適度に勉強が必要だ。月3〜5万円程度が目安。

第3層(成長性重視:資産全体の10%) FX、先物、暗号資産の積立がここに入る。月1〜2万円の枠で、ゼロになっても家計が壊れない金額に限定する。ここでの「学び」が長期的な投資スキルを作ってくれる。

割合主な商品目的
第1層70%NISA・iDeCo・定期預金資産の土台を作る
第2層20%個別株・REITバランスよく育てる
第3層10%暗号資産・FXスキルを磨きながら挑戦

今日できる最小アクション

今月の投資成績をスマホのメモに3行だけ書く。「何に投資したか」「いくら増えた/減ったか」「なぜそうなったか」の3点だ。月末10分の振り返りが、来月の衝動的な判断を防ぐ最強のブレーキになる。


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