月末に通帳残高が変わっていないのに、スーパーのレジで「あれ、いつもより高い」と感じた日が続いた。年収は変わっていないのに、生活が苦しくなっていた28歳のあの頃。インフレという言葉を知ったとき、謎が解けました。
これは「給料は変わらないのに生活が苦しくなった気がする」人のための話です
日本銀行のデータでは、2020年から2024年にかけて消費者物価指数が累計で約12〜15%上昇しています。銀行の普通預金金利が0.001%のままなら、100万円の実質価値が4年で約12万円分目減りしています。これは「物の値段が上がった」のではなく「お金の価値が下がった」という現象です。
インフレを放置すると貯金の価値が静かに消えていく
年3%のインフレが続くと、100万円の購買力は10年後に約74万円相当になります。30年続けば約40万円相当です。「貯金を増やしている」つもりでも、インフレ率を下回る運用なら実質的にマイナスです。30年間の損失は概算で500〜1,000万円を超えることがあります。
「でも投資はリスクがある。貯金の方が安全では…」と感じた方へ。 インフレ時代においては、銀行預金こそが「確実に価値が目減りする選択肢」です。リスクの問題ではなく、何もしないこと自体がリスクです。分散・長期・積立の3つを組み合わせることで、リスクを抑えながらインフレに対抗できます。投資は「危険を冒す」行為ではなく「価値の目減りを防ぐ」行為です。
資産をインフレから守る3ステップ
① 生活費3〜6ヶ月分だけ現金で保持する 月30万円の支出なら90〜180万円を銀行に確保。それ以上の余剰資金は段階的に運用へ移します。全額移す必要はなく、まず余裕資金の一部から始めます。
② 株式・不動産投資信託(REIT)で物価上昇に連動する資産を持つ 企業の利益は物価と連動して増える傾向があります。全世界株式インデックスファンドは「物価上昇の恩恵を受ける企業群」を丸ごと保有する方法です。月5,000円から始められます。
③ 現在のインフレ率と自分の運用利回りを比較する 毎月、消費者物価指数(総務省発表)と自分の資産の運用利回りを比較します。運用利回りがインフレ率を上回っていれば「資産が守られている」状態です。
「定期預金でキャンペーン金利があるから大丈夫では…」と感じた方へ。 2024年時点の銀行定期預金の最高キャンペーン金利は約1〜1.2%。インフレ率が2〜3%のとき、実質リターンはマイナスです。定期預金は「元本の数字は維持できる」が「価値は目減りする」。これが現実の数字です。
今週の最小アクション
今の銀行の定期預金金利を確認し、最新の消費者物価指数(総務省統計)と比較してください。金利がインフレ率を下回っていれば、今すぐ行動する理由が生まれます。
次の記事では【円安時代の資産防衛策と外貨建て資産の活用】をお伝えする。
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