28歳のとき、貯金が全くできない自分に嫌気が差しました。でも問題は意志力じゃなく仕組みだと気づいてから、状況が変わり始めました。
「給料は変わらないのに、なぜか生活が苦しくなった」——スーパーでの買い物がじわじわ重くなった感覚、ありませんか。それはインフレが貯金の実質的な価値を静かに削っている現象です。
これは「銀行に預金があるけど、本当に安心していいのかわからない」と感じている人のための話です
2022〜2023年、食品・電気代が前年比20%以上上昇した時期がありました(総務省調べ)。銀行の定期預金金利が0.1〜0.2%のままなら、100万円の実質価値は1年で約3万円分目減りしています。貯金通帳の残高は増えていても、買えるものは確実に減っている——これがインフレの正体です。
何もしないと10年でどうなるのか
インフレ率3%・銀行金利0.1%の環境で100万円を10年置いておくと、実質購買力は約74万円相当に低下します。26万円分の価値が「何もしなかった」だけで消えていく計算です。
対してインフレ率以上のリターンが期待できる資産(年利5%のインデックスファンド等)に移せば、10年後は約163万円。差は89万円です。
「投資ってリスクが怖い…」と感じた方へ。 実は、銀行預金だけで持ち続けることこそ、インフレ時代における最大のリスクです。「元本保証」は残高が減らないという意味であり、「価値が保証される」とは別の話です。分散・長期・積立の組み合わせで、リスクを抑えながらインフレに対抗できます。
インフレ時代に資産を守る3ステップ
① 生活費の3〜6ヶ月分だけ現金で持ち、残りは運用へ 月30万円の支出なら、90〜180万円を銀行に確保。それ以上の余剰資金は段階的に移します。急いで全部動かす必要はありません。
② 「モノと権利」を持つ資産に分散する 株式(企業の利益がインフレと共に増える傾向)、REIT(不動産投資信託)などは、物価上昇と連動して価値が上がりやすい資産です。
③ つみたてNISAで少額から始める 月5,000円から始められます。インフレに対抗する最小コストの手段です。
今週の最小アクション
今の銀行の定期預金金利を調べ、現在のインフレ率(消費者物価指数)と比較してください。金利がインフレ率を下回っていれば、実質的な目減りが起きています。それを数字で確認するだけで、動く理由が生まれます。
「デフレになったら株も下がるから意味ない…」と感じた方へ。 デフレ局面では現金の価値が上がるため、一定の現金保有は有効です。ただし日本の現状は「インフレ局面」。状況に応じた対応が大切で、すべてを一度に変える必要はありません。まず現状把握から始めましょう。
次の記事では「円安・円高はどちらが得か」を家計への影響に絞って解説します。
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