25歳のとき、消費者金融から60万円借りていました。
「友人には絶対言えない」「親にも言えない」と思いながら毎月返済していた。
今は完済して8年が経ちます。あのときの経験は、今でも「お金を使う感覚」に影響していると思います。正直に書きます。
なぜ借りたのか
「ギャンブルで負けた」「事業に失敗した」という大きな理由があったわけじゃありませんでした。
当時の状況:
- 手取り月19万円(社会人2年目)
- 東京・一人暮らし・家賃7万円
- 毎月の生活費が手取りをオーバーしていた
「今月ちょっと足りない」という月が続いて、ある月に「コンビニATMで5万円借りてしまえばいい」という判断をしました。
最初の5万円は翌月の給料で返せると思っていた。でも翌月も足りなくて、また借りた。
それを繰り返したら6ヶ月後に60万円になっていました。
「利息」の重さを分かっていなかった
消費者金融の利息は、当時で年率15〜18%程度でした。
60万円 × 18% = 年間108,000円の利息。
月に換算すると9,000円。毎月9,000円を利息として払っているような状態です。
「借りているから返済している」ではなく、「利息を払いながら、元本はほぼ減っていない」という地獄のような構造を、しばらく理解できていませんでした。
返済額のうち「元本に充当される分」と「利息として取られる分」を確認してから、ようやく「これは急いで返さないといけない」と本気で理解しました。
返済の方法
60万円の借金を3年で返しました。
やったこと:
- 消費者金融への追加借り入れを完全にやめた
- 毎月の返済額を最低支払額よりも多くした(月に2〜3万円を返済に充てた)
- ボーナスが出たら全額返済に回した(1回目のボーナスで一気に25万円返済)
- 支出を徹底的に削った(外食を月1〜2回に減らし、服を買わなかった)
3年間は「楽しい生活」ではありませんでした。でも「早く返す」という目標があったから続けられた。
完済したときの感覚
完済した日、ATMの残高を確認してから画面の前で少し泣きました。
恥ずかしいですが、本当の話です。
「やっと自分のお金が全部自分のものになった」という感覚でした。
毎月の返済がなくなって手元に残るお金が増えた。でもそれ以上に、「借金がある」というプレッシャーがなくなったことが一番楽になりました。
借金を経験して変わったこと
①「借りる」ことへの感覚が変わった
消費者金融への借入は「未来の自分の収入を今使っている」ということです。
60万円借りたということは、「未来の自分の給料60万円分 + 利息10万円以上」を前借りしたということ。
「今日の自分が楽になるために、未来の自分が苦しくなる」という構造を身をもって体験しました。
②「手元にある分だけ使う」が基本になった
今は「手元にある分だけ使う」という感覚が徹底しています。
クレジットカードも使いますが「翌月に払える分だけ」しか使わない。カードの引き落とし額を毎月確認して、口座残高と照合する習慣があります。
③「困ったときの現金」の価値が分かった
当時、生活防衛資金がゼロだったから「足りない月は借りる」という判断をしました。
今は生活費3ヶ月分以上の現金を常に確保しています。「これがあれば、収入が減っても消費者金融に手を出す必要がない」という安心感がある。
「相談できない」という孤独
借金をしていた当時、誰にも相談できなかった。
恥ずかしかった。「貯金ができない自分」を知られたくなかった。「管理ができないやつだと思われたくない」という気持ちが強かった。
相談できないまま、状況がどんどん悪くなっていきました。
今振り返ると、「早く相談すれば良かった」と思います。
消費者金融の相談窓口や、市区町村の「生活相談」「財務相談」に相談すれば、解決策を一緒に考えてもらえる可能性があります。一人で抱え込まなくていい。
消費者金融に頼らないために
消費者金融に頼ることになるのは、多くの場合「急な出費に対応できる現金がない」ことが原因です。
生活防衛資金(3〜6ヶ月分の現金)があれば、急な出費が出てもそれで対応できます。
私が25歳のとき、生活防衛資金として30万円でもあれば、消費者金融を使わなかったと思います。
投資よりも生活防衛資金の確保が先、という話は「本当の優先順位」です。
今の私からあのときの私へ
「借りるな」と言いたいところですが、そんな言葉では伝わらないでしょう。
「まず生活費の3ヶ月分だけを目標に、貯めることを始めてほしい」と言います。
足りない月は支出を削る。外食を減らす。コンビニに行かない。その積み重ねで3ヶ月分の現金が貯まる。
貯まってしまえば「急に足りなくなる恐怖」がなくなる。消費者金融に手を出す理由がなくなる。
消費者金融への借入は、いつでも「今日が最後のチャンス」に見えます。でも「生活防衛資金がある状態」になると、そのATMに近づく気持ちが消えます。
マネーフォワード ME
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