Skip to content
お金と、少しずつ仲良くなる
Go back

子どもの教育費をNISAで準備する——学資保険との比較と我が家の選択

子どもが生まれると、周りから「学資保険、入った?」と聞かれます。

「まだです」と答えると、「早く入らないと」と言われる。

我が家でも子どもが生まれた直後、学資保険をどうするか夫婦で悩みました。

調べた結果、「学資保険よりNISAの方が有利」という結論になりました。今その判断が正しかったと思っています。なぜそう判断したかを書きます。


教育費はいくら必要か

まず「何のために準備するか」を明確にします。

子ども1人の教育費(目安):

進路合計費用(概算)
幼稚園〜大学まで全部公立約800万円
幼稚園〜高校公立・大学私立文系約1,000万円
幼稚園〜高校公立・大学私立理系約1,100万円
幼稚園〜大学まで全部私立約1,800万円以上

※文部科学省「子供の学習費調査」・日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査」をもとにした概算。

これを「全部を事前に準備する」必要はありません。

毎月の家計から払える部分もあります。準備が特に必要なのは「大きな支出が集中する時期」:

この大学入学時に、まとまった現金が200〜300万円必要になるケースが多い。

「子どもが18歳になるまでに200〜300万円を準備する」が具体的な目標になります。


学資保険を調べてわかったこと

子どもが生まれた直後、複数の学資保険の資料を取り寄せて比較しました。

学資保険の仕組み:

返戻率の実態:

2026年現在の学資保険の返戻率は、主要な商品で103〜108%程度

例:月15,000円 × 18年(216回) = 払込総額3,240,000円 満期金:3,240,000円 × 1.05 = 3,402,000円(返戻率105%の場合)

18年かけて5%の利益。年利に換算すると約0.3〜0.5%程度です。

これは「元本保証・リスクゼロ」ですが、18年間お金が拘束される割に増え方は少ない。

インフレ率が年2%続けば、実質的には「目減りしている」とも言えます。


NISAと比較してみた

同じ条件(月15,000円・18年積立)でNISAに積み立てた場合のシミュレーション:

条件:

想定年利元本最終残高利益
3%(保守的)324万円約419万円+95万円
5%(中程度)324万円約528万円+204万円
7%(楽観的)324万円約679万円+355万円

学資保険(返戻率105%)の場合:元本324万円 → 340万円(+16万円)

年利5%想定のNISAと比べると、差額は約188万円です。


「でもNISAは元本保証じゃない」という反論

当然、リスクがあります。

18年後に株価が暴落していれば、元本を割る可能性もある。

この点については、以下のように考えました:

①18年という期間は長い

長期投資において、18年という期間はリスクを大きく抑えられる期間です。

過去のデータで見ると、世界株式インデックスに18年以上投資した場合、元本割れで終わったケースはほぼありません(※過去の実績が将来を保証するものではありません)。

②「全額NISAで準備」ではなく「一部は現金」で分散する

子どもの教育費は絶対に必要な資金です。「全額をリスク資産に突っ込む」必要はない。

我が家の場合:

この分散で、万が一の暴落時でも現金部分から対応できる体制にしました。

③使う2〜3年前から「現金化」していく

子どもが15〜16歳になったら、NISAの積立を止めて現金化を始める計画にしています。

株式から現金に変えるタイミングを分散することで、「入学直前に暴落」というリスクを避けます。


我が家の具体的な選択

子どもが生まれたとき(当時0歳)の判断:

合計:月25,000円を教育費として積み立てる。

子どもが現在4歳。4年間の積み立て結果:

4年で元本120万円が152万円に(含み益32万円)。学資保険だった場合の予想額は123万円程度でした。


学資保険が向いているケース

学資保険がNISAより有利なケースもあります。

学資保険の方が向いている人:

  1. 投資が苦手・不安が強い:値動きを見るだけでストレスを感じる人は、元本保証の方が精神的に楽
  2. 自分で管理できない:強制的に積み立てる仕組みが必要な人(途中で解約しやすい人)
  3. 保障が重要:親が死亡・高度障害になっても準備が継続される「保障機能」を重視する場合

特に「親の死亡保障」は学資保険の明確なメリットです。

ただし、この「死亡保障」目的なら、学資保険より「定期保険 + NISA」の組み合わせの方がコストパフォーマンスが高いケースがほとんどです。


「子どもの教育費」はいつから準備するか

答えは「生まれたらすぐ」です。

18年という時間を最大限活用するために、早く始めるほど複利の効果が大きくなります。

月10,000円・全世界株式インデックス(年利5%想定)で積み立てた場合:

開始時期積立期間元本最終残高
0歳から18年216万円約352万円
3歳から15年180万円約271万円
6歳から12年144万円約201万円

0歳から始めた場合と6歳から始めた場合、元本は72万円の差ですが最終残高は151万円の差になります。

「まだ小さいから後でいい」より「生まれたらすぐ少額でも始める」が正解です。


まとめ:学資保険かNISAか

どちらが絶対に正解とは言い切れませんが、多くの場合NISAの方が有利です。

理由:

ただし、「投資のリスクが受け入れられない」「強制的な積立が必要」「死亡保障を重視」という場合は、学資保険にも合理的な理由があります。

自分の状況と価値観を整理してから決める、が答えです。

PR

マネーフォワード ME

教育費専用の積立状況・NISA残高・家計の支出を一括管理できます。「子どもが18歳までにいくら準備できるか」を可視化して、積立金額の見直しに役立ちます。

マネーフォワードで教育費を管理する

関連記事


本記事はFP(ファイナンシャルプランナー)の知識をもとに執筆しています。

本記事は2026年時点の情報に基づいています。学資保険の返戻率・NISAの制度は変更される場合があります。投資はリスクを伴います。最新情報は金融庁の公式サイトをご確認ください。


Share this post on:

Next Post
ボーナスが入ったら最初にすること——使い方の優先順位と投資への回し方【2026年版】