毎月の電気代とガス代を合計したとき、「これ、もう少し下げられないか」と思ったのは2年前のことです。
当時の月額:電気代11,500円、ガス代5,200円。合計16,700円。
2人暮らし・2LDKの賃貸でこの金額は「まあこんなもの」と思っていた。でも固定費を全部書き出したとき、光熱費だけで年間20万円近く払っていることに気づいて、さすがにもったいないと感じました。
結果として、今は電気代7,800円・ガス代900円(都市ガス→プロパン→電気切り替え)で月合計8,700円。毎月8,000円の削減、年間96,000円浮きました。
やったことを順番に書きます。
まず「電力会社の切り替え」から始めた
電力自由化以降、電力会社は自由に選べます。でも「どこに変えれば安くなるか分からない」という理由でずっと地域の大手電力会社(東京電力)を使い続けていました。
最初にやったのは「電力比較サイト」での見積もりです。
使ったのは「エネチェンジ」。郵便番号と月の使用電力量(kWh)を入力するだけで、複数の電力会社の料金を比較できます。
私の場合(月350kWh・東京電力エリア):
| 電力会社 | 月額(概算) |
|---|---|
| 東京電力(従量電灯B) | 11,500円 |
| 楽天でんき | 10,100円 |
| Looopでんき | 9,600円 |
| ENEOSでんき | 9,800円 |
Looopでんきに変えることにしました。切り替え費用ゼロ、工事不要、オンラインで申し込んで翌月から適用。
切り替え後の電気代:月9,400円(1,100円削減・年間13,200円)
最初は「そんなに変わらないのでは」と思っていましたが、基本料金ゼロ・従量制だったので、使う月・使わない月の変動が素直に請求額に反映されるようになりました。
次に「ガスの見直し」をした
賃貸物件なのでガス会社は変えられない、と思っていました。実際、都市ガスは変えられないケースも多い。でも「プロパンガス(LPG)の場合は会社を変えられる」という事実を知りました。
私の住んでいるマンションはプロパンガスでした。
プロパンガスの問題点: 都市ガスに比べてプロパンは1.5〜2倍高いのが相場。しかも料金設定が会社ごとに違い、「なぜこんなに高いのか」が分かりにくい。
プロパンガス会社の一括比較・切り替えサービス(「プロパンガス料金適正化協会」等)を使うと、同じ地域でより安い会社への切り替え交渉を代行してくれます。
私の場合、月5,200円のプロパン代が月3,800円に下がりました(月1,400円削減)。
さらにその1年後、電気とガスの「セット割」プランを使って、電気とガスを同じ会社にまとめることで追加で月500円削減できました。
電気の「使い方」も見直した
切り替えで削減できる額には限界があります。「使い方」を変えると、もう一段削減できます。
実際にやった節電対策:
待機電力を減らす
テレビ・レコーダー・電子レンジなどのコンセントをこまめに抜くのは面倒なので、「スイッチ付きタップ」を使いました。スイッチ一つでまとめてオフにできる。
待機電力の削減効果は機器にもよりますが、我が家では月200〜400円程度。
照明をLED化する
引越し当初、一部の照明が蛍光灯のままでした。全部LEDに交換。
蛍光灯→LEDで消費電力は約1/2〜2/3。我が家では月350円程度の削減。
LEDの購入費用が約12,000円かかりましたが、月350円削減なら回収に34ヶ月。3年で元が取れる計算です。
冷蔵庫の設定温度を見直す
冷蔵庫の温度設定を「強」から「中」に変えました。夏は「中」、冬は「弱」に。
冷蔵庫は24時間動き続けるので、設定温度の変更は効果が出やすい。月150〜250円程度の削減になりました。
エアコンのフィルター掃除を月1回にした
エアコンのフィルターが詰まると消費電力が増えます。以前は半年に1回しか掃除していなかったのを、月1回に変えました。
清潔なフィルターと汚れたフィルターでは、消費電力が10〜15%変わるとも言われています。我が家での体感は月300〜500円程度の削減。
ガスも「使い方」を見直した
ガス代削減で効果が大きかったのは「給湯器の設定温度」です。
以前は給湯器を60度設定にして、お風呂には水で温度調整していました。これ、実は非常に非効率。
変えたこと:給湯器を42〜44度設定に下げる
お風呂の温度に近い設定にしておくと、水で薄める量が減り、ガスの消費が少なくなります。
体感では月400〜600円程度の削減になりました。
シャワーの時間を2分短縮した
シャワーは1分あたり約10〜15リットルの水を使います。ガス代に換算すると、1分当たり約3〜5円。
家族2人が毎日2分ずつ短縮すると:5円 × 2分 × 2人 × 30日 = 600円/月。年間7,200円。
「2分短縮」という小さな変化で月600円変わります。
2年間の削減合計
| 項目 | 削減額/月 |
|---|---|
| 電力会社切り替え | 1,100円 |
| ガス会社切り替え | 1,400円 |
| 電気・ガスセット割 | 500円 |
| 待機電力削減 | 300円 |
| LED化 | 350円 |
| 冷蔵庫温度設定 | 200円 |
| エアコンフィルター清掃 | 400円 |
| 給湯器温度設定 | 500円 |
| シャワー時間短縮 | 600円 |
| 合計 | 約5,350円/月 |
さらに翌年、古い洗濯機を省エネタイプに買い替えたこと(月600円削減)、乾燥機の使用頻度を下げたこと(月300円削減)も合わさって、現在の月8,000円削減につながっています。
「どこから手をつけるか」の優先順位
光熱費を削減するなら、費用対効果が高い順番で動くのが賢いです。
優先度1:電力・ガス会社の切り替え(コストゼロで即効性あり)
申し込みだけで翌月から反映。工事不要・手間最小・効果は月1,000〜2,000円以上のことが多い。まず比較サイトで見積もりをするだけでいい。
優先度2:使い方の習慣(コストほぼゼロ)
給湯器の設定温度・冷蔵庫の設定・エアコンフィルター掃除・待機電力削減。これだけで月1,000〜1,500円程度になることが多い。
優先度3:設備投資(初期費用あり・回収期間を計算して判断)
LED照明・省エネ家電への買い替えは、初期費用があります。買い替え前に「月いくら削減できるか × 何ヶ月で回収できるか」を計算してから判断する。
賃貸でもできること・できないこと
賃貸だと「設備を変えられない」制約があります。
賃貸でもできること:
- 電力会社の切り替え(大半の物件で可能)
- プロパンガス会社の切り替え(大家の許可が必要な場合も)
- 使い方の見直し全般
- 持ち込み家電の省エネ化(LED・省エネ家電)
賃貸で難しいこと:
- 都市ガスの会社変更(不可のことが多い)
- 太陽光発電の設置
- 断熱性能の大幅改善(窓・壁)
賃貸でも電力会社の切り替えだけで月1,000円以上削減できることが多いです。まずここから始めると損がない。
まとめ:光熱費削減は「切り替え」が最初の一手
電気代・ガス代の削減で、最も効果が大きく最も簡単なのは「会社の切り替え」です。
切り替えはオンラインで申し込むだけ。工事不要・費用ゼロ・翌月から効果が出る。
節電の習慣は、切り替えで一段削減してから加えると「更なる削減」として積み上がります。
我が家の場合、2年で2人暮らしの光熱費が16,700円→8,700円になりました。年間96,000円の差は、投資に回せば10年後に大きな違いになります。
マネーフォワード ME
電気代・ガス代・水道代を含む光熱費を自動で集計・管理できます。「先月より高い・安い」が一目でわかるので、節電の効果確認と家計全体の管理に役立ちます。
関連記事
- 固定費を見直したら月3.2万円浮いた話——何をどの順番で削減したか全部書く
- 車を手放してから3年——月4万円が浮いて、不便はほぼなかった話
- 収入が増えても貯まらない人と、収入が少なくても貯まる人——その差はどこにあるか
本記事は2026年時点の情報に基づいています。電力・ガス料金プランは変更される場合があります。最新情報は各事業者の公式サイトをご確認ください。