2015年から積立投資を始めて、10年が経ちました。
10年間で3回の大きな下落を経験しました。そのたびに「やめようか」と思いました。
でも続けた結果:元本600万円が約1,050万円になっています。
「やめなくてよかった」という言葉では足りないくらい、続けた意味を感じています。10年間の全記録を書きます。
積立の基本設定
- 開始時期:2015年(当時28歳)
- 商品:全世界株式インデックスファンド(信託報酬0.1%台)
- 最初の積立金額:月20,000円
- 現在の積立金額:月50,000円(昇給・昇進に合わせて段階的に増額)
10年間の元本累計:約6,000,000円(増額を考慮した概算)
年別の残高推移
| 年 | 年間積立額 | 元本累計 | 年末残高 | 含み益 |
|---|---|---|---|---|
| 2015年 | 24万円 | 24万円 | 25万円 | +1万円 |
| 2016年 | 24万円 | 48万円 | 49万円 | +1万円 |
| 2017年 | 24万円 | 72万円 | 83万円 | +11万円 |
| 2018年 | 36万円 | 108万円 | 103万円 | -5万円 |
| 2019年 | 36万円 | 144万円 | 172万円 | +28万円 |
| 2020年 | 48万円 | 192万円 | 210万円(コロナ後) | +18万円 |
| 2021年 | 60万円 | 252万円 | 340万円 | +88万円 |
| 2022年 | 60万円 | 312万円 | 310万円 | -2万円 |
| 2023年 | 60万円 | 372万円 | 470万円 | +98万円 |
| 2024年 | 60万円 | 432万円(旧制度) | 640万円 | +208万円 |
| 2025〜現在 | 新NISA移行・増額 | 約600万円 | 約1,050万円 | +450万円 |
※金額は概算・個人の実績。今後を保証するものではありません。
2026年現在の残高
残高:約10,500,000円
含み益:約4,500,000円(元本比+75%)
「10年で1.75倍」。年率換算で約6%程度の成長。インデックス投資の長期平均(5〜7%)の範囲内でした。
やめそうになった3つのタイミング
10年間で「やめようか」と真剣に考えた局面が3回ありました。
①2020年コロナショック(最も激しい下落)
2020年2〜3月、1ヶ月で含み益がすべて消えて含み損になりました。
当時の状況:
- 元本192万円に対して残高160万円(-32万円の含み損)
- 日経平均が1ヶ月で-35%
- ニュースは毎日「経済危機」「リーマン超え」
「もう終わりかもしれない」と本気で思いました。
やめなかった理由: 「暴落時に売ったら確定損。続けていれば回復するかもしれない」という知識だけが支えでした。
結果:2020年11月には含み損がゼロに戻り、2021年末には含み益88万円になっていました。売っていたら-32万円で終わっていた。
②2022年の下落相場(精神的に最もきつかった)
2022年は米国株が年間で-30%以上下落する相場でした。
当時の状況:
- 1月から12月まで、じわじわと下がり続ける
- 「急落→回復」ではなく「ゆっくり溶けていく」感覚
- 年初に340万円あった残高が、年末に310万円(-30万円)
コロナショックは「突然暴落→突然回復」でしたが、2022年は「少しずつ下がり続ける」という精神的にきつい相場でした。
やめなかった理由: 「下がっているときほど安く買える」という考え方を信じた。実際、2022年は大量に安値で積み立てられ、2023年の回復で大きく利益が出ました。
2022年に積み立てた60万円分は、2023年末時点で約92万円になっていました(+53%)。
③2024年8月の暴落
2024年8月、1週間で日本株・米国株が急落しました。
当時の状況:
- 1週間で残高が-100万円以上
ただこの頃には「暴落は一時的。続ければ回復する」という経験則ができていて、動揺はコロナショックより少なかった。
「あ、また暴落か。買い増しのチャンスかも」という感覚に変わっていました。
「売っていたらどうなっていたか」のシミュレーション
各暴落時に売っていた場合との比較:
| 売ったタイミング | 確定額(概算) | 現在との差 |
|---|---|---|
| 2020年3月(コロナ底) | 約160万円で確定 | -890万円 |
| 2022年末(下落底) | 約310万円で確定 | -740万円 |
| 2024年8月(暴落時) | 約850万円で確定 | -200万円 |
| 10年間継続した現在 | 約1,050万円 | — |
続けることが、どれだけ重要かが数字で分かります。
10年続けてわかった5つのこと
①「暴落は必ず来る」が前提
長期投資をするなら、暴落は「あるかもしれない出来事」ではなく「必ず来る出来事」として準備する。
10年で3回の大きな下落を経験しました。おそらく今後の10年でも2〜3回はあるでしょう。
「暴落を予想して回避する」のではなく、「暴落が来ても売らない」という仕組みを作ることが長期投資の核心です。
②積立の自動化が最強の戦略
月50,000円の積立を自動設定してから、投資に使う精神的エネルギーがほぼゼロになりました。
「今月は相場が悪そうだから積立を止めよう」という判断ができない仕組みにしてある。
結果として、「安い時期も高い時期も機械的に買い続ける」ことになり、平均取得コストが最適化されます。
③「やめたい」と思った時期が最も買い増しすべき時期だった
心理的に「もうやめよう」と思うのは、相場が大きく下がっているときです。
振り返ると、その「やめたい」と感じた時期が、最も安く買えた時期でした。
コロナショック時に積み立てた資金は、今では3倍以上になっています。
④長く続けるほど「動揺しなくなる」
最初のコロナショックは本当に怖かった。でも2回、3回と経験するうちに「また暴落か」という感覚に変わりました。
これが「経験値」の価値です。長く続けることで、暴落への耐性が身につきます。
⑤「何もしない」が最善の行動であることが多い
10年間で最も賢い行動は「何もしないこと(売らずに積立を続けること)」でした。
「ポートフォリオを組み替えた方がいいか」「他の商品に乗り換えるべきか」という選択をほぼしなかった。
結果として、「余計なことをしなかった」ことが好成績につながりました。
これから始める人へ
「10年後に1,050万円になる保証はない」
これは正直に言います。過去の実績が将来を保証するわけではありません。
でも「分散・積立・長期」の原則で続けることが、最も合理的な選択だという信念は変わりません。
一番大事なのは2つだけ:「始めること」と「売らないこと」
10年前の自分に「続けて良かった」と言える日が、必ず来ます。
マネーフォワード ME
投資残高の長期推移を記録・管理できます。「10年でいくら積み上がったか」を一目で確認できる環境が、投資を続けるモチベーションになります。
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本記事は2026年時点の情報に基づいています。投資はリスクを伴います。過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。最新情報は金融庁の公式サイトをご確認ください。