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【千葉豪雨に便乗】レッカーをキャンセルしたら27万円請求されました

【千葉豪雨に便乗】レッカーをキャンセルしたら27万円請求されました

車が水につかった。焦ってスマホで「レッカー 近く」と検索し、上のほうに出てきた業者に電話をかける。

その一瞬の判断が、あとで27万円の請求書になって返ってくるとしたら、僕なら想像もしていませんでした。

僕は仕事で資材の発注をしています。急いでいるときほど、見積もりを1件しか取らずに発注してしまい、あとで「もっと安いところがあった」と後悔したことが何度もあります。今回のニュースを読んで、あの感覚とそっくりだと感じました。


何が起きたのか。8月13日の千葉豪雨と、その後のトラブル

2026年8月13日、千葉県内で記録的な大雨が降りました。道路が冠水し、車が水につかる被害が各地で発生しています。

大雨から10日ほど経った8月24日前後、千葉市や千葉県が相次いで注意喚起を出しました。理由は、水没した車のレッカー移動をめぐって、高額なキャンセル料を請求される相談が消費生活センターに複数寄せられたためです。

報道されている事例は、大きく2つあります。

1つ目は、千葉市の男性のケースです。ネット検索で見つけた民間業者のサイトには「2,000円から」と書かれていました。ところが電話で見積もりを聞くと数万円になり、実際に現場に来てもらうと「40万円超」を提示されたそうです。さすがにやめたいと申し出たところ、キャンセル料として27万5千円を提示され、支払ってしまったといいます。

2つ目は、千葉市の50代女性のケースです。水没した車のレッカー移動を依頼したものの、エンジンがかかったため作業が不要になったと伝えると、キャンセル料として約7万円を請求され、その場で現金を支払ってしまいました。

どちらも、千葉市消費生活センターに相談し、クーリング・オフの適用を求めて業者と交渉している段階だと報じられています。

手口の構造。「表示価格」と「現場の請求額」がまるで違う

この手口の怖いところは、最初の入り口では違法性が見えにくいことです。

サイトに表示されているのは「2,000円から」という、いかにも安そうな金額です。ここで安心して連絡してしまうのが、そもそもの落とし穴になっています。

電話の見積もりで金額が跳ね上がり、現場に来てもらった時点でさらに跳ね上がる。3段階で金額を釣り上げる構成になっているわけです。しかも被災した直後は、車をとにかく早く動かしたいという焦りがあるため、金額の妥当性を冷静に判断する余裕がありません。

そしてもう一段、悪質なのが「キャンセル料」です。まだサービスを受けてもいないのに、断っただけで数十万円を請求してくる。実際には作業をしていないので、原価はほぼゼロのはずです。

千葉県の公式アカウントは「ネット検索で依頼したロードサービスで高額請求となるトラブルが増加中」と呼びかけ、車が動かなくなったときは、まず保険会社や代理店に連絡するよう案内しています。

なぜ「まず保険会社」なのか

僕は正直、この記事を書くまで、自動車保険に「ロードサービス特約」が最初から付いていることが多いのを知りませんでした。

多くの任意保険には、レッカー移動やバッテリー上がりの対応が無料〜低額で付帯しています。契約している保険会社や代理店に電話1本すれば、提携業者を手配してくれることがほとんどです。

つまり、わざわざネット検索で知らない業者を探しに行かなくても、契約している保険証券を確認するだけで、正規のルートにたどり着ける可能性が高いということです。

保険証券が見当たらない、契約内容を覚えていないという人は、今のうちに一度確認しておくと、いざというときに焦らずに済みます。スマホの保険会社アプリに連絡先を登録しておくのも手です。

現場で確認できる、もう1つのサイン

これは記事を書きながら僕自身も初めて知ったことですが、レッカー車には見た目で判断できるポイントがあります。ナンバープレートの色です。

有償でレッカー移動を行う事業者は、本来「一般貨物自動車運送事業」という国土交通省の許可を取り、緑色のナンバープレート(緑ナンバー)を付けた車両を使う決まりになっています。

例外はJAF(日本自動車連盟)です。JAFは公益的な団体という位置づけのため、特例として白ナンバーの車両で運用しています。2011年9月1日からは、一定の要件を満たす民間業者にもJAFと同等の扱いが認められ、白ナンバーでの有償対応が広がった経緯もあります。

つまり、目の前に来た車が緑ナンバーでもなく、JAFの緊急依頼を通したわけでもないのに「有償で運びます」と言っているなら、正規の許可を持っているかどうか、その場で一度確認してみる価値はあります。もちろん、ナンバーの色だけで全てを判断できるわけではありませんが、知っておいて損はない基準だと思います。

現場で言われたら、どう動くか

万が一、契約している保険のロードサービスが使えない状況で、その場で業者から高額な金額を提示されたときは、次の3つを覚えておいてください。

その場で契約書にサインしたり、現金を支払ったりしない。金額に納得できないなら、いったん持ち帰って検討すると伝えて構いません。

複数の業者に見積もりを取る。1件だけで即決しないというのは、僕が仕事の発注で痛い目にあって学んだことでもあります。急いでいるときほど、比較を1つ飛ばしただけで大きな差が出ます。

納得できない請求を受けたら、消費生活相談窓口(局番なしの188、いやや)や、最寄りの警察署に相談する。すでに支払ってしまった場合でも、クーリング・オフが使える可能性があるので、諦めずに相談することが大切です。

この記事はどんな人に関係あるか

正直に書くと、千葉県に住んでいない人、車を持っていない人には、この記事はあまり関係ありません。今すぐ何か行動する必要もないと思います。

一方で、大雨や台風で車が水につかるという状況は、日本のどこに住んでいても起こりうる話です。8月から9月にかけては台風シーズンでもあります。今回は千葉でしたが、次に同じことが起きるのが自分の地域ではないと言い切れる人は、あまりいないはずです。

車を持っている人は、今日のうちに1分だけ、自分の自動車保険にロードサービス特約が付いているか、保険会社の連絡先はどこかを確認しておくと安心です。それだけで、いざというときに「知らない業者に頼るしかない」という状況を避けられます。


本記事は、家計改善を実践する会社員が、自身の経験と公的機関・報道機関の公表情報をもとに執筆しています。制度や状況は変更される場合があります。最新情報は千葉県・千葉市の公式サイトや、契約している保険会社の公式情報をご確認ください。

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