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年末調整の書き方と見落としがちな控除

これは、毎年11月に「とりあえず書いて出してる」だけになっている人のための話だ。


11月、会社から書類が回ってくる。「生命保険料控除証明書ってどこに貼るんだっけ」と毎年同じ疑問を持ちながら、去年と同じように適当に書いて提出した28歳のとき。そのまま何も考えずに3年過ごしていたら、毎年数万円を取り損ねていたことを後で知った。


放置すると、年間いくら損するのか

年末調整を「適当に」出している人の多くは、控除の申告漏れを起こしている。

たとえば生命保険に月5,000円払っていれば、年間6万円の保険料が控除対象になる可能性がある。税率20%の人なら年間約1万2,000円が余分に課税されている計算だ。iDeCoを月2万3,000円積み立てているなら、申告しないと年間8万円以上の税負担が増える。

「知らない」だけで、毎年こうした金額が消えていく。10年続けば80万円を超える。


3ステップで整理する

ステップ1:証明書を全部集める 11月は保険会社から「生命保険料控除証明書」が届く。届いたらすぐ保管。iDeCoの証明書、地震保険の証書も引き出しから出しておく。

ステップ2:書類に記入する 「給与所得者の扶養控除等申告書」には扶養家族を記入。「給与所得者の保険料控除申告書」には保険料・iDeCoの掛金を転記するだけ。

ステップ3:住宅ローンがあれば「年末残高証明書」を添付 2年目以降は年末調整で処理できる。ローン残高3,000万円なら年間30万円の控除になる。


「でも保険証明書が届いたか覚えてない…」という方へ。 保険会社に電話すれば再発行できる。1本の電話で数万円が戻る可能性がある。5分のコストに見合う価値は十分にある。


今日からできる最小アクション

今週中に、11月に届いた封筒を探して開封する。 生命保険料控除証明書、iDeCo掛金証明書が入っていたら、年末調整書類と一緒に提出するだけでいい。それだけで税金が減る。


見落としがちな控除5つを確認する

①生命保険料控除:年間最大12万円。証明書を添付するだけ。

②地震保険料控除:火災保険に地震保険を付けていれば年間最大5万円。

③小規模企業共済等掛金控除(iDeCo):掛金の全額控除。月2万3,000円なら年間27万6,000円が対象。

④住宅ローン控除(2年目以降):ローン残高の0.7%が税額から直接引かれる。

⑤医療費控除:年末調整では申告できないが、確定申告で10万円超えた分が対象。


「でもiDeCoって60歳まで引き出せないんでしょ?急にお金が必要になったら困る…」という方へ。 iDeCoで積み立てるのはあくまで老後資金の一部。生活防衛資金(月の支出×3〜6ヶ月分)を確保した上で始める。老後資金と緊急資金は別口座に分けて管理すれば、引き出せないことはリスクにならない。


次の記事では「退職金にかかる税金を最小化する方法」を解説する。人生で最大級のまとまった収入にかかる税金を、正しい知識で最小化する具体策をお伝えする。


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