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お金と、少しずつ仲良くなる
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投資を始める前に必ず作っておく生活防衛資金

31歳のとき、積み立て始めたばかりの投資信託が相場下落で20%減った。損失額は約8万円。そのタイミングで車の修繕費30万円が必要になり、生活費の余裕がなくて投資を損切りするしかなかった。「もう少し待てば戻ったのに」とわかっていても、手元に現金がないと動けない。あの8万円の損失は、生活防衛資金がなかった代償だった。


1. 生活防衛資金がないと、いくら損するのか

投資で損する最大の原因のひとつが「現金不足による損切り」だ。長期保有が前提のはずなのに、生活費が足りなくなると下落中に売らざるを得ない。

月20万円の生活費で生活防衛資金がゼロの場合、急な出費に対して投資資産を崩すしかない。株価が30%下落している局面で50万円分を売ると、損失は15万円。その資金を事前に現金で持っていれば、売る必要はなかった。

生活防衛資金は「使わないお金」ではなく「いざとなれば使える現金」として持つものだ。この緩衝材があるから、相場が下がっても「安く買えている」と待てる。


「でも生活費に余裕がなくて貯められないと感じた方へ」——目標は一気に達成しなくていい。月2万円の先取り貯蓄を続ければ、3年で72万円になる。まず「生活防衛資金専用口座」を作って、給料日に自動振込を設定することが最初の一手だ。


2. いくら必要か——自分に合った目標額を決める3ステップ

ステップ1:月の生活費を正確に把握する 家計簿アプリ(マネーフォワードMEなど)で1〜2ヶ月使えば、実態が見えてくる。「なんとなく20万円くらい」では計画が立たない。

ステップ2:状況に合わせた月数を決める

状況目安
独身・安定した正社員月の生活費×3ヶ月
独身・一人暮らし月の生活費×3〜4ヶ月
家族を養っている月の生活費×6ヶ月
フリーランス・転職検討中月の生活費×6ヶ月以上

ステップ3:普通預金に「先取り自動振込」で積み上げる この資金は利回りを狙わなくていい。すぐ引き出せる普通預金か高金利の普通預金口座に置く。投資に回してはいけない。


「でも60万円なんて無理だと感じた方へ」——月3万円の先取り貯蓄なら20ヶ月、約1年7ヶ月で60万円に達する。その間に家計管理の習慣も身につく。「無理」ではなく「時間がかかる」だけだ。まず月1万円から始めて、慣れたら増やせばいい。


次の記事では【インフレでお金の価値が下がる仕組みを理解する】をお伝えする。


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