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新NISAの成長投資枠と積立投資枠の使い分け

30歳の春、先輩に「成長投資枠で半導体株を一気に買え」と言われて30万円を突っ込んだ。3ヶ月後に20%下落し、狼狽売りして6万円を失った。手取り月収22万円だった当時、3週間分の収入が消えた計算だ。「使い分けのルール」を知っていれば防げた失敗だった。

放置していたツケは大きい。「どちらの枠を使うか」を理解しないまま投資を続けると、私のように不要なリスクを取って損失を出し続ける。年間240万円使える成長投資枠を間違えた使い方で溶かせば、数十万円単位の損失が簡単に発生する。


2つの枠は何がどう違うのか?

新NISAには「積立投資枠」と「成長投資枠」の2種類がある。

項目積立投資枠成長投資枠
年間上限120万円240万円
対象商品金融庁選定の投資信託株式・ETF・投資信託
買い方定期積立のみ一括・積立どちらもOK
向いている人投資初心者・安定重視ある程度経験がある人

2つ合わせて年間360万円まで非課税で投資できる。生涯上限は1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)。

重要なのは「どちらが優れているか」ではなく「何に使うか」だ。

積立投資枠を先に使い切るべき理由とは?

積立投資枠は「コツコツ型」の枠だ。毎月決まった金額を自動的に投資するため、感情に流されにくい。

向いている人の特徴:

「でも月3万円しか投資できないから成長投資枠は関係ない…」と思う方へ。月3万円なら積立投資枠だけで十分だ。eMAXIS Slim 全世界株式に月3万円を年利5%で20年運用すると試算上では約1,230万円になる。投資元本は720万円だから、510万円近い利益が丸ごと非課税になる計算だ。

成長投資枠を使っていい3つの条件

成長投資枠は自由度が高い枠だが、自由度が高いぶんリスクも高まる。

ステップ1:生活防衛資金(生活費6ヶ月分)が確保できている ステップ2:積立投資枠(月10万円)を使い切っている、またはまとまった余裕資金がある ステップ3:購入する商品の仕組みをきちんと理解している

この3条件が揃っていない状態で成長投資枠を使うと、私が30歳にやらかしたのと同じパターンになる。

「でも成長投資枠を使わないともったいない気がする…」と感じた方へ。制度の上限を使い切ることが目的ではない。使い切れなかった枠は翌年に繰り越せないが、無理して使って損失を出す方がはるかに損だ。

絶対に避けるべき使い方:

3パターンの実際の使い分け例

パターンA:月3万円投資できる30代 → 積立投資枠に全額(月3万円)を使う。成長投資枠は使わない。習慣化が最優先。

パターンB:月8万円投資できる共働き世帯 → 積立投資枠に月10万円(上限まで)、残りを成長投資枠で低コストETFに回す。

パターンC:退職金200万円を運用したい50代 → 成長投資枠でインデックスファンドに一括投資。積立投資枠も月数万円で並行運用。

どのパターンも、「積立投資枠が先、成長投資枠は後から」が原則だ。


まとめ

次の記事では【毎月1万円の積立でいくら貯まるか試算してみた】をお伝えする。


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