これは、インデックス投資だけでなく個別株の成長にも乗りたいと思っている人のための話だ。
28歳のとき、職場の先輩が「あの株、買ったときの10倍になったよ」と笑顔で話しているのを聞いて、正直すごく悔しかった。当時、手取り22万円で貯金だけしていた私には「何を買えばいいかわからない」という壁があった。その壁を越えるには、銘柄選びの「原則」を知るだけでよかったと、今では思う。
成長株を知らずに「話題の銘柄」を買うと、含み損で塩漬けになる
テーマで選んだ株は危ない。「AI関連だから」「電気自動車は未来だ」という理由だけで飛びつくと、実績のない企業を割高で買うことになる。
一方、年率20%で成長する企業に100万円投資した場合、5年後には約249万円になる計算だ。同じお金を銀行預金に置いておいたら、5年でせいぜい100万数千円だ。
| 投資スタイル | 100万円を5年運用すると |
|---|---|
| 高配当株(年率4%) | 約122万円 |
| 成長株(年率15%) | 約201万円 |
| 成長株(年率20%) | 約249万円 |
失敗しない成長株選びの3原則
原則①:実績を最初に確認する
過去3年の売上増加率が年20%以上、利益率が10%以上あれば本物の成長企業の可能性が高い。四季報やYahoo!ファイナンスで無料に確認できる。テーマや話題性より、数字で確認する習慣を持つことが先決だ。
原則②:割安度をPERで判断する
成長率に対してPERが低いほど割安だ。成長率20%の企業のPER30倍は、成長率10%の企業のPER50倍より断然お買い得になる。
原則③:事業の本質を自分の言葉で説明できるか
「なぜこの企業の利益が5年後も増え続けるのか」を語れなければ、買ってはいけない。説明できない銘柄は、値下がりしたときに「売るべきか」の判断がぶれ、最悪のタイミングで手放すことになる。
「成長株の分析は難しそうで、自分には無理…」と感じた方へ。 最初は3銘柄に絞るだけでいい。3銘柄なら毎月の決算発表のたびに内容を確認する習慣が作れる。管理できる数から始めることが、成長株投資を続けるコツだ。
初心者が成功するための3ステップ
1年目:月5,000〜1万円の少額投資から始める 焦ってまとめ買いするより、少額で買いながら「なぜこの株を持っているか」を考え続ける習慣を作ることが先だ。
銘柄は5社以下に絞る 分散しすぎると管理できなくなる。決算発表ごとに業績をチェックできる数から始める。
最低でも3年保有する覚悟を持つ 本物の成長企業でも、短期間で10〜20%下がることはよくある。3年単位で見ると、しっかり成長していれば回復して上昇するのが歴史的なパターンだ。
「3年も待てないくらい今すぐ成果が欲しい…」と感じた方へ。 「今すぐ成果が欲しい」という感情が、最も多くの投資失敗を生む。成長株投資の醍醐味は複利の加速度にある。年率20%の成長が5年続けば249万円、10年続けば619万円だ。3年待てる人だけが、本物の成果を手に入れられる。
次の記事では「株式投資の税金。特定口座と一般口座の違い」について話す。投資を始める前に知っておかないと後で後悔する、税金の基本的な仕組みがわかる。
新NISAを始めるなら: 手数料ゼロ・クレカ積立でポイント還元が高いSBI証券または楽天証券がおすすめです。