比較サイトで「最安値」の医療保険を選んだ。1年後に入院が必要になって保険金を請求しようとしたら、選んだプランの入院給付条件が厳しく、ほぼ給付されないことが判明した。安さだけを見ていた結果、入院中の自己負担が30万円以上に膨らんだ。
保険比較サイトは便利なツールだが、「最安値を選ぶ場所」ではなく「選択肢を並べる場所」として使う必要がある。安さだけを基準にして保障内容を確認しないと、必要なときに保険が機能しないという最悪の結果になる。
ステップ1:比較サイトを開く前に「3つの数字」を用意する
保険比較サイトで検索する前に、自分の状況を数字で整理しておかないと、結果を見ても何が良いかの基準がなくなる。
必要な保障額の根拠を計算する 死亡保険の場合:「世帯の月額支出30万円×子どもが独立するまでの年数×12ヶ月+葬儀代200万円」という計算式で目安が出る。医療保険の場合:月収30万円の人が1ヶ月入院すると、高額療養費制度後の自己負担が約6〜8万円になる。この「公的制度で補えない金額」が民間保険で埋めるべき穴だ。
現在の保険料の月額合計を出す 自分の保険料を正確に答えられない人は約40%いる。クレジットカード明細か銀行通帳で過去12ヶ月分を確認し、保険料の年間支払総額を計算する。その数字が後で「削減できたか」の基準になる。
「保険に必要な保障額の計算が難しくてわからない…」 難しく考えなくていい。「月収×12ヶ月×5年分」という簡易計算でまず仮の目標額を出す。精密な計算は比較後に独立系FPに確認すればいい。まず「何円程度の保障が必要か」という感覚を持つことが先決だ。
ステップ2:複数の比較サイトで同じ条件を入力して並べる
おすすめの比較サイトは「保険市場」「保険スクエアbang!」「ほけんROOM」の3つだ。同じ年齢・性別・保障条件を入力して、3サイトで見積もりを取る。1つのサイトだけだと、掲載されている保険会社が全体の50〜60%程度にとどまり、比較が不完全になる。
見積もりが出たら「最安値」ではなく「保障内容」を横並びで確認する。医療保険なら「入院日額」「手術保障の有無」「先進医療のカバー範囲」「免責期間(何日以上の入院から給付されるか)」を3社並べて比較する。
月1,000円安い商品でも、入院日額が1日5,000円から3,000円に下がっていれば、30日入院した場合の差額は6万円になる。安さが損を生むケースだ。
「比較サイトから電話勧誘が来るのが嫌で使いたくない…」 メールアドレスだけで見積もり可能なサイトも存在する。電話番号の入力が任意になっているサイトを選ぶか、不要な場合は登録時に「電話不要」の選択肢を選ぶ。電話番号を入力しなければ電話は来ない。
ステップ3:上位候補の「提案書」を請求して細部を確認する
比較サイトの見積もりは簡略版だ。気になる上位3商品については、各保険会社のサイトで「提案書」か「設計書」をPDFで請求する。これで免責事項・給付条件の詳細が確認できる。
この提案書を見て「給付される条件」と「給付されない条件」を確認することが、「入院したのに保険が使えなかった」という失敗を防ぐ唯一の方法だ。
今日できる最小アクション
今日、「保険市場」または「保険スクエアbang!」で現在加入している保険と同等の条件を入力して、保険料の一覧を確認する。
現在の保険料との差額を計算する。差額が月1,000円以上あれば、切り替えの検討価値がある。まず「今の保険料が相場か割高か」を知ることが見直しの出発点になる。
おすすめクレジットカード: ポイント還元率が高く、年会費無料のカードを選ぶのが基本です。