「不動産投資で家賃収入を得たい」という気持ちはあった。でも当時の貯金はようやく50万円を超えたばかりで、「何千万円もない自分には無理だ」と諦めていた。そんなとき同僚から「REITって知ってる?証券口座で数万円から不動産に投資できるよ」と教えてもらった。東京23区内のワンルームマンション購入には2,000万円必要なのに、REITなら15万〜25万円から始められる。知らなかっただけで、不動産投資の入口はずっと低いところにあった。
REITの仕組みを理解する——プロに任せる不動産投資
REITは「Real Estate Investment Trust」の略で、日本では「不動産投資信託」と呼ばれる。複数の投資家からお金を集めて、商業施設・オフィスビル・ホテル・賃貸マンションなど、さまざまな不動産を購入・運用する仕組みだ。
あなたが直接不動産を所有するのではなく、不動産運用のプロである企業に任せるイメージだ。REITは株式市場に上場しているため、株と同じように証券口座から購入できる。
実際の数字を見てみる。東京23区内のワンルームマンション購入には約2,000万円必要だが、REIT1口は平均15万〜25万円程度だ。不動産投資に必要な資金を10分の1以下に抑えられる。REITが生み出した賃料収入は「分配金」として定期的に支払われる。平均分配利回りは3〜4%程度で、銀行預金の0.1%未満と比べると圧倒的な差がある。
「でもREITって難しそうで自分には無理では…」——株と同じ仕組みで売買できる。証券口座を持っていれば、銘柄を選んで購入するだけだ。最初は「住宅REIT」または「総合型REIT」の1銘柄から始めれば十分で、特別な知識は必要ない。
初心者が知るべきREITの種類と選び方
REITには大きく4つのタイプがある。
- 商業施設REIT:百貨店やショッピングモールが対象。都市部の一等地は堅調
- オフィスREIT:ビジネス地区のビルが対象。テレワーク定着で割安な銘柄も存在
- 住宅REIT:賃貸マンション・アパートが対象。景気に左右されにくく安定的
- 特化型REIT:ホテル・データセンター・物流施設など。その分野の成長に賭ける形
初心者におすすめなのは「総合型REIT」または「住宅REIT」だ。複数の不動産に分散投資されているため、リスクが小さく安定した分配金が期待できる。
注意点もある。REITの価格は株と同様に変動する。購入時15万円だったREITが、経済状況の変化で12万円に下がることもある。「分配金目当てなら、価格変動は気にせず長期保有する」という心構えが大切だ。
「でも価格が下がったら元本割れになる、怖い…」——REITへの投資は「物件を丸ごと買う」のではなく「プロが運用する不動産の一部を所有する」行為だ。価格変動はあるが、保有し続ける限り分配金は受け取れる。3〜4%の分配金を10年間受け取り続ければ、多少の価格変動は分配金でカバーできる計算になる。
実際に始める——最初の一歩を踏み出す
REITを購入するには証券口座が必要だ。SBI証券・楽天証券・マネックス証券などのネット証券で口座開設する。マイナンバーカードと銀行口座があれば、15〜30分ほどで完了する。
口座開設後、初心者なら月々3万〜5万円程度で、異なるセクターのREITを2〜3銘柄購入することから始めるのが現実的だ。1銘柄に集中するのではなく、複数に分散することで、特定の企業・不動産に問題が発生したときのリスクを軽減できる。
毎月の分配金通知が届くたびに、お金が自分のために働いてくれているという実感が得られる。「不動産投資は金持ちだけのもの」という思い込みを手放した先に、REITという選択肢がある。
今日できる最小アクション
SBI証券または楽天証券のサイトで「J-REIT」と検索し、住宅REITの分配利回りを3銘柄分確認する。 口座がなくてもサイトで銘柄情報は見られる。利回り3〜4%の銘柄があることを自分の目で確認するだけでいい。
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