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おカネのミカタ
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【普通預金の金利、0.4%に】ゆうちょ銀行は8月10日から引き上げ——メガバンクも一斉に上がったのに、実感がないのはなぜか計算してみた

普通預金の金利がついに0.4%に。ゆうちょ銀行は8月10日から引き上げ

先週、ゆうちょ銀行から一通のお知らせが届きました。「貯金金利の引き上げについて」。正直、金利のお知らせなんて普段は開かずに終わることが多いんですが、今回はちょっと気になって最後まで読みました。

先に結論だけ書きます。

ゆうちょ銀行は2026年8月10日から、通常貯金の金利を0.300%から0.400%に引き上げます。 これはゆうちょだけの話ではなく、三菱UFJ銀行をはじめとするメガバンクも、ほぼ同じタイミングで普通預金の金利を0.4%に改定済みです。背景にあるのは、日本銀行が2026年6月に行った利上げ。

「金利が上がった」と聞くと少し得した気分になりますが、実際のところ、いくら増えるのか。ちゃんと計算してみたら、ちょっと拍子抜けする数字でした。順番に整理していきます。


何が起きているのか——ゆうちょとメガバンク、そろって0.4%へ

まず起きていることを整理すると、こうなります。

どちらも手続きは不要です。口座を持っているだけで、改定日以降は自動的に新しい金利が適用されます。通帳やアプリを開いて何か操作する必要はありません。

ここでいったん、そもそも「金利」とは何かを確認しておきます。金利0.4%というのは、銀行にお金を1年間預けておくと、預けた金額の0.4%が利息としてもらえるという意味です。100万円なら年4,000円、10万円なら年400円。ここまでは単純な話です。


なぜ今、上がっているのか——日銀の利上げが背景

銀行がこのタイミングで揃って金利を上げているのは、日本銀行が2026年6月の金融政策決定会合で、政策金利を0.75%から1.0%程度に引き上げたためです。日銀が決める政策金利が上がると、銀行がお金を貸し借りするときの金利も連動して上がり、それが普通預金の金利にも反映される、という流れです。

私たちの生活に置き換えると、「国全体でお金を借りたり預けたりするときの基準となる金利」が上がったので、銀行も預金者に払う利息を少し上げた、というイメージです。逆にいえば、これは銀行が急に太っ腹になったわけではなく、国の金融政策が動いた結果、ついでに私たちの預金にも波及してきたという順番になります。

ちなみに日銀の利上げは今回が最後というわけではなく、証券会社の予想では2026年内にもう一段の利上げが見込まれているという報道もあります(あくまで予想の段階で、確定した話ではありません)。もしそうなれば、年末にかけてさらに預金金利が動く可能性はあります。


実際いくら増えるのか——100万円で計算してみた

ここが今回いちばん伝えたいところです。「0.3%から0.4%に上がった」と聞くと、なんとなく大きく変わった気がしませんか。私も最初はそう思ったんですが、実際に計算すると印象が変わりました。

預金の利息には20.315%の税金(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)がかかります。これを踏まえて、100万円を1年間預けた場合の手取り利息を比べてみます。

100万円という、決して小さくない金額を1年間預けたままにしても、増える利息の差は800円弱。缶コーヒー2〜3本分くらいの話です。生活防衛資金として300万円を普通預金に置いている人でも、差は年間2,400円ほどにとどまります。

「劇的に得する」というほどの話ではない、というのが正直な感想です。この記事を「金利が上がってラッキー」で終わらせるつもりはありません。


それでも、この変化には意味がある

とはいえ、この上昇をまったく無視していいかというと、そうでもないと思っています。理由は2つあります。

1つ目は、水準そのものの変化です。 少し前まで、メガバンクの普通預金金利は0.001%という「ほぼゼロ」の時代が長く続いていました。0.001%だった頃の100万円の利息は、税引後でわずか約8円。それが今は0.4%、年3,187円です。単純計算で400倍近くまで水準が変わったことになります。ゼロ金利という異常な状態から、少しずつ「普通の金利がある世界」に戻ってきている、という大きな流れの一部として見ると、意味のある変化だと思います。

2つ目は、今後も動く可能性がある点です。 先ほど触れた通り、日銀の追加利上げが年内にもう一段あるという見方もあります。実現するかどうかは分かりませんが、これまで「銀行に預けても意味がない」と思っていた前提そのものが、少しずつ変わりつつあるタイミングではあります。


で、私たちはどう動けばいいのか

結論から言うと、普通預金の金利改定に対して、特別に何かをする必要はありません。ゆうちょもメガバンクも自動改定なので、口座を持っているだけで新しい金利が適用されます。手続きも移動も不要です。

ただ、このニュースをきっかけに、確認しておくといいことが2つあります。

1つ目は、そもそも今使っている銀行の金利が「相場並みか」を見ておくことです。 メガバンクが0.4%まで上がった一方で、ネット銀行の中にはもっと高い金利を出しているところもあります。逆に長年使っている地方銀行の普通預金が、実は0.01%のまま据え置きだった、というケースも珍しくありません。生活費用の口座と貯金用の口座を分けて、金利の高い方に貯金を寄せるだけでも、手間はかからず差は出ます。銀行ごとの使い分けについては、メインバンクとネット銀行を使い分ける方法で具体的に整理しています。

2つ目は、「普通預金に置いたままでいいお金」と「そうでないお金」を分けて考えることです。 今回の引き上げで預金金利は少し良くなりましたが、それでも年0.4%です。急な出費に備える生活防衛資金はこのまま普通預金に置いておくのが正解ですが、それ以上の余剰資金まで金利0.4%の口座に眠らせ続けるのは、もったいない場合があります。生活防衛資金がいくら必要かは生活防衛資金の考え方、貯金と投資をどう順番づけるかは貯金と投資、どっちが先かで詳しく書いているので、あわせて読んでみてください。


よくある疑問

Q. 定期預金の金利も上がりますか? A. ゆうちょ銀行は定期性貯金についても改定を予定していますが、具体的な金利は本記事執筆時点でまだ確定していません(確定次第、公式サイトで発表される予定です)。メガバンクも定期預金の金利改定を順次進めています。定期預金を検討している場合は、各行の最新情報を確認してから預け入れるのが安全です。

Q. 何もしなくても勝手に新しい金利になりますか? A. はい。ゆうちょ・メガバンクともに、口座を保有しているだけで改定日以降は自動的に新しい金利が適用されます。申し込みや手続きは不要です。

Q. ネット銀行はもっと高いんですか? A. 銀行によって差があります。条件付きで1%前後の金利を出しているネット銀行もあれば、メガバンクと同じ0.4%程度のところもあります。「ネット銀行なら必ず高い」とは限らないので、預け先を検討する際は各行の最新の金利を確認することをおすすめします。


まとめ——上がったのは事実、でも過信しない

今日やる1つを挙げるなら——自分が使っている口座の普通預金金利を、一度アプリか通帳で確認してみること。メガバンク並みの0.4%になっているか、それとも据え置きのままか。知っているだけで、次に何をすべきかが見えてきます。


本記事は、NISA・家計改善を実践する会社員が、自身の経験と公的機関の情報をもとに執筆しています。

本記事は2026年8月時点の各行の発表情報に基づいています。金利は今後変更される可能性があります。最新の金利はゆうちょ銀行の公式サイト、または各金融機関の公式サイトでご確認ください。


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