社会人1年目の6月、「周りもやってるし」という理由でNISAを始めました。
月10,000円の積立。その頃の手取りは約20万円で、10,000円でも「結構大きい」と感じていました。
最初の半年は、正直ずっと怖かった。
でも3年続けた今、「始めておいて良かった」と心から思っています。あのときの失敗と学びを全部書きます。
始めるまでの話
入社して最初の給料が入った月、先輩に「NISA始めた?」と聞かれました。
「まだです」と答えたら、「早く始めた方がいいよ。時間が一番大事だから」と言われました。
ただ当時の私はNISAの仕組みをよく理解していなかった。「なんかお金が増える口座?」程度の認識でした。
半信半疑で楽天証券の口座を開いて、「何を買えばいいか分からないからとりあえず全世界株式」という理由でオルカン(全世界株式インデックスファンド)を選び、月10,000円の積立を設定しました。
設定にかかった時間は30分程度。それだけでした。
最初の3ヶ月で含み損になった
始めてから3ヶ月後、世界的に株価が下がる局面がありました。
積み立てた30,000円が、一時26,500円になった。
「3,500円損した」ではなく、「3,500円が消えた」という感覚になって、スマホのアプリを開くのが嫌になりました。
毎日確認してしまって、下がるたびに憂鬱になる。
「こんなことなら始めなければよかった」とも思いました。
正直に言うと、「売ろうかな」と考えたのは2〜3回ありました。
それでも売らなかった理由
売らなかった理由は、「売ったら確定して終わり。続けていれば戻るかもしれない」という考え方だけでした。
確信はありませんでした。でも「長期投資は時間をかければ大丈夫」という漠然とした信頼だけで続けた。
あとから振り返ると、「知識がなかったから余計なことをしなかった」という面があります。
知識があると「損切りすべきか」「他の商品に変えるべきか」という選択肢が増えます。でも知識がないと「とりあえず何もしない」という行動になる。結果としてそれが正解でした。
1年後の結果
積立開始から1年後(元本120,000円)、残高は138,000円になっていました。
含み益:18,000円(+15%)
3ヶ月目の含み損は、いつの間にかプラスに転じていました。
「あのとき怖かったけど、続けて良かった」と初めて思いました。
3年後の現在の状況
社会人1年目から3年が経ちました。
積立状況の変化:
| 時期 | 月積立額 | 元本累計 | 残高 |
|---|---|---|---|
| 1年目(開始) | 10,000円 | 70,000円(7ヶ月分) | 72,000円 |
| 2年目 | 20,000円 | 310,000円 | 335,000円 |
| 3年目(現在) | 50,000円 | 850,000円(概算) | 約113万円 |
昇給・賞与増加のたびに積立額を段階的に増やしました。
3年間の実績:
- 元本:約850,000円
- 現在の残高:約1,130,000円
- 含み益:約280,000円(+33%)
1年目の「10,000円が26,500円になった」という恐怖から3年後に28万円の含み益。同じお金のことを考えていても、まったく違う感情になっています。
新社会人がNISAを始めるときに知っておくべきこと
3年間で学んだことを、これから始める人に向けて整理します。
①「いつ始めるか」より「始めること」が重要
「株価が高いから待とう」「もう少し勉強してから」と先延ばしにする人が多い。
でも「始めるタイミング」より「始めているかどうか」の差の方がはるかに大きい。
月10,000円・年利5%で積み立てた場合の「開始時期の違い」:
| 開始年齢 | 老後(65歳)までの年数 | 最終資産(試算) |
|---|---|---|
| 22歳 | 43年 | 約2,000万円 |
| 27歳 | 38年 | 約1,500万円 |
| 32歳 | 33年 | 約1,100万円 |
| 37歳 | 28年 | 約800万円 |
5年遅れるだけで500万円の差が生まれます。
②最初は「全世界株式インデックス」1本でいい
新社会人で投資の知識がない状態では、商品選びを複雑にしないことが重要です。
全世界株式インデックスファンド(通称オルカン)は:
- 世界50カ国以上に分散投資
- 信託報酬が年0.057%と低コスト(2026年現在)
- 「どの商品を選ぶか」を悩まなくていい
余計なことを考えずに「これを毎月買い続ける」だけでいい。
③下がったときに売らない仕組みを作る
積立の自動設定をすることで「毎月強制的に買われる」状態にしておく。
手動だと「今月は下がっているから買うのをやめよう」という判断ができてしまいます。
自動積立なら、下がっているときも買い続ける。これが長期投資で利益を出すための最も重要な行動です。
④最初は「少額」から始めていい
「月1,000円でも意味があるか?」という疑問を持つ人がいます。
意味はあります。正確には「習慣と経験を作ること」が目的だからです。
月1,000円でも始めて、値動きに慣れる。「3ヶ月で含み損になっても怖くない」という経験値が積み上がってから、金額を増やせばいい。
手取り20万円でもNISAを続けられた理由
社会人1年目、手取り20万円・家賃7万円・一人暮らしという状況での月10,000円の積立は、正直きつかった。
でも続けられた理由が2つあります。
①先取り設定(自動積立)にしたから
給料日の翌日に自動で引かれる設定にしました。「手元に来ないお金」として扱うことで、「使おう」という気持ちが起きない。
②「この10,000円がなくても生活できる」を確認したから
手取り20万円から固定費・食費・その他を引いて、「月10,000円なくても赤字にならない」ことを確認してから積立額を設定しました。
生活防衛資金(6ヶ月分の生活費)が貯まるまでは、投資額を少なめにすることも選択肢です。
1年目の自分に伝えたいこと
「3,500円の含み損を見て怖がらないで」
「その3,500円が3年後に28万円になるから」
正確には保証できません。でも私の場合はそうなりました。
インデックス投資の本質は「世界経済の成長に乗り続けること」です。短期的な値動きに動揺せず、仕組みを作って続ける。それだけです。
早く始めた分だけ、複利が長く働きます。
マネーフォワード ME
NISA口座の残高推移を家計全体の収支と合わせて管理できます。「毎月いくら積み立てて、今いくら増えているか」が一目でわかり、続けるモチベーションを維持するのに役立ちます。
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本記事は2026年時点の情報に基づいています。NISAの制度・投資信託の信託報酬は変更される場合があります。投資はリスクを伴います。最新情報は金融庁の公式サイトをご確認ください。