僕は去年、auから楽天モバイルに乗り換えて月4,500円節約できたという記事を書きました。
その記事の中で「建物の奥や地方ではauの電波を借りて繋がってる」と説明したんですが、その借りてる電波が今月末でなくなるかもしれません。
正直、僕もこのニュースを見るまで知りませんでした。今使ってる人も、これから乗り換えを考えてる人も、関係ある話です。
何が起きているのか
楽天モバイルは自分の電波(楽天回線)だけでなく、KDDI(au)から電波を借りてエリアを補ってきました。これを「パートナー回線」とか「auローミング」と呼びます。
このローミング、実は最初から期限つきでした。KDDI公式サイト(kddi.com)を見ると、提供期間は2019年10月1日から2026年9月30日までと書かれています。
つまり今月の月末で、契約上の期限が来ます。
8月7日の決算説明会で、KDDIの松田社長が「基本的に9月末で終了する方針」だとはっきり発言しました。理由として挙げられていたのが「想定外のエリアから、想定以上の通信量がKDDIのネットワークに来ている」ということ。
簡単に言うと、楽天モバイルのユーザーがKDDIの電波を借りすぎていて、KDDI側の負担が大きくなりすぎた、ということだと僕は理解しています。
一方で楽天側は「継続が必要な地方エリアは継続する」という趣旨の発言もしていて、完全にゼロになるとは限らないようです。ただ、どのエリアが残ってどのエリアが切れるのか、具体的な地域は今のところ公表されていません。ここがいちばん困るところです。
そもそも「パートナー回線」って何なのか
スマホの電波は、実は1種類じゃありません。
楽天モバイルには2つの電波が混在しています。
- 楽天回線:楽天モバイルが自分で建てたアンテナの電波
- パートナー回線(auローミング):楽天のアンテナが弱いところで、KDDIの電波を借りて補っている部分
楽天回線のエリアは、公式発表だと人口カバー率99.9%とされています。数字だけ見るとほぼ日本全国のように見えます。
でも僕がここで気をつけてほしいのは、この「人口カバー率」は、地図上でエリアが塗られているかどうかの話であって、実際にビルの奥や地下でしっかり繋がるかどうかとは別だということです。
自社の電波がギリギリ届く場所、建物の奥、山間部、地下街。こういう場所は今まで、こっそりKDDIの電波が肩代わりしてくれていました。その肩代わり分が、9月末でなくなるかもしれない、という話です。
誰が影響を受けやすいのか
僕なりに調べた範囲で、影響が出やすい人・出にくい人を分けてみます。
影響が出にくい人
- 都市部の屋外で普段使っている人(東京23区・名古屋市・大阪市はもともとローミングの対象外エリアが多い)
- オフィスや自宅が楽天の基地局に近い人
影響が出やすい人
- 地方・郊外に住んでいて、自宅や職場が楽天の電波が弱いエリアの人
- ビルの地下・奥まった部屋で仕事をしている人
- 山間部を車で移動することが多い人
実際、今年6月の時点で一部の住宅街ですでにローミングが打ち切られ、SNSで「急に圏外になった」という声が出ていたそうです。つまり9月末を待たずに、すでに部分的に始まっているということでもあります。
5Gは関係あるのか
ここは誤解しやすいところなので、はっきり書いておきます。
今回終了するのは4G(LTE)のローミングだけです。KDDI公式サイトにも「第4世代移動通信サービス(LTE通信)が対象」と明記されています。5Gのローミングという話ではありません。
とはいえ、いま楽天モバイルを使っている人の多くは、繋がりにくい場所では自動的に4Gに切り替わって助けられていたはずなので、体感としての影響は変わらないと思います。
今日、自分でできること
僕が実際にやってみたのはこの3つです。
①自分がよく行く場所で、今どのくらい繋がっているか確認する。 自宅・職場・実家など、よく行く場所で電波の強さを見ておきます。iPhoneなら設定アプリの「モバイル通信」から、今どの回線を掴んでいるかは正確には見えにくいですが、電波が1〜2本しか立たない場所があれば要注意です。
②「4G/LTEを優先」に設定を変えておく。 iPhoneなら「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信のオプション」→「音声通話とデータ」で4G(LTE)を選べます。Androidなら「設定」→「ネットワークとインターネット」→優先ネットワークタイプから同様に変更できます。これで今のうちに接続の傾向を確認しておけます。
③9月末が近づいたら、実際に圏外が増えていないか自分の生活圏で確かめる。 「急に繋がらなくなった」と気づいてから動くより、月末前後で一度チェックしておいたほうが慌てずに済みます。
正直なところ、僕は自分の生活圏(自宅・会社)が幸い都市部寄りなので、今のところ大きな影響は感じていません。ただ実家に帰ったときにどうなるかは、今月ちゃんと確認しようと思っています。
「向かない人」はいない話ですが、深刻さの差は大きい
この話に「向いてる・向いてない」はないんですが、影響の大きさには相当な個人差があるというのが正直な感想です。
都市部で普段使いしてる人にとっては、正直ほとんど関係ない話かもしれません。逆に地方在住で楽天モバイルをメイン回線にしている人にとっては、生活に直結する話です。
もし自分の生活圏で圏外が増えて困るようなら、他のキャリア・格安SIMへの乗り換えも選択肢になります。僕は以前、格安SIM各社を比較した記事も書いているので、乗り換えを考えるならそちらも参考にしてもらえたらと思います。
まとめ
- 楽天モバイルがKDDIから借りている「パートナー回線(auローミング)」が2026年9月30日で契約上の期限を迎える
- KDDI社長は「基本的に9月末で終了する方針」と発言済み。ただし一部エリアの継続は協議中で、詳細エリアは未公表
- 対象は4Gのみ。都市部より地方・郊外・建物の奥にいる人の方が影響を受けやすい
- 今日からできることは、自分の生活圏の電波確認と「4G/LTEを優先」設定への変更
はっきりした結論が出ていない話なので、この記事も「9月末までにどうなったか」を見て、必要なら追記しようと思います。
僕自身、去年auから楽天モバイルに乗り換えて助かった側の人間なので、今回のニュースは少し複雑な気持ちで見ています。もし記事を読んで「うちの地域はどうなった」という情報があれば、コメントで教えてもらえると励みになります。スキやフォローもしてもらえたら嬉しいです。
本記事は2026年9月時点で公表されている情報をもとに執筆しています。ローミング終了の詳細(継続エリアの有無など)は今後変更される可能性があるため、最新情報はKDDI公式サイト・楽天モバイル公式サイトをご確認ください。