仕事で資材の発注を担当していると、発注のキャンセルは「言った・言わない」になりやすい仕事だと分かります。
だから僕は、取消の連絡は必ずメールで残す、返信をもらうまで安心しないというのが染みついています。
今回、国民生活センターが公表したニュースを見て、まさにこの「取消の記録」が争点になっている話やなと感じました。
月額制のファッションレンタルサービス「Rcawaii(アールカワイイ)」で、解約手続きをしたのに請求が続くという相談が全国の消費生活センターに相次いでいます。
2026年8月19日、国民生活センターはサービスを提供する株式会社グラングレスについて、事業者名を公表したうえで消費者に注意を呼びかけました。
何が起きているのか、公式発表をもとに整理します。
何が公表されたのか
国民生活センターの発表によると、対象は月額制のファッションレンタルサービス「Rcawaii」を運営する株式会社グラングレス(法人番号6010501038243)です。
服を月額で借りられるサブスク型のサービスで、複数点を同時にレンタルし、好きなタイミングで交換できるコースが人気だったようです。
問題になっているのは、サービス内容ではなく解約後の対応です。
利用者が解約手続きをしたにもかかわらず、その後も請求が続くという相談が全国の消費生活センターに寄せられています。
さらに厄介なのは、消費者側の解約手続きにミスがあって解約できていないのか、事業者側の事務的なミスによる誤請求なのかが判然としない点です。
国民生活センターは文書で事業者に事実確認を求めましたが、回答は得られなかったと明記されています。
消費者からの解約・返金の求めにも、消費生活センターからの照会にも十分に対応していない、というのが公表に至った理由です。
実際にどんな相談が来ているのか
公表資料には、具体的な相談事例が2件紹介されています。
一つ目は、2026年6月受付・50歳代女性の事例です。
料金を支払っているのに「未払いです」という督促が届くようになり、不信感から解約を決意。
利用規約の期限より前に解約手続きをし、月額料金もすべて支払い、レンタルしていた服も返却。
これらの記録はすべて保存していたそうです。
それでも後日「契約を更新させていただきました」という一方的なメールが届き、指定口座への振込を求める督促が連日のように送られてくる、という展開でした。
二つ目は、2026年3月受付・20歳代女性の事例です。
解約手続きをして「解約完了」のメールまで受け取ったのに、翌月にクレジットカードへ2回分の料金が請求され、実際に引き落とされてしまいました。
問い合わせに対しては「順次対応します」という定型文のような返信のみで、その後は請求のメールだけが続いているといいます。
どちらの事例にも共通しているのは、消費者側は解約手続きをきちんと踏んでいるという点です。
それでも請求は止まらず、事業者からのまともな説明も得られない。
これが今回、事業者名の公表という強い対応につながった理由やと思います。
気になったところ
公表資料を読んでいて、もう一つ気になった点があります。
登記簿や公式サイトに記載された所在地と、消費者に届く請求書に記載された所在地が異なるという記載があったことです。
登記上は東京都江東区、請求書上は東京都渋谷区のセルリアンタワーになっています。
別の場所を使い分けること自体が直ちに問題とは限りませんが、こういう細かいところまで公式発表に明記されているのは珍しく、それだけ相談が積み重なっているという表れなのかもしれません。
なぜこういうことが起きるのか
正直、僕の仕事の感覚で言うと、解約や取消の連絡が「届いたはず」で止まっている組織は、内部の連携が壊れていることが多いです。
問い合わせ窓口には届いていても、請求や更新の処理をする部署には反映されていない、というようなすれ違いです。
もちろん今回の件は国民生活センターへの回答すらなかったとされているので、単純な連携ミスでは説明しきれない部分もあります。
ただ、悪意があるかどうかにかかわらず、利用者側にできることは限られています。
「言った」ことを証明できる形で残しておくこと、それだけです。
今日確認できること
Rcawaiiを利用している、または利用したことがある人は、次を確認しておくと安心です。
- 解約手続きをした画面のスクリーンショットが残っているか
- 解約完了のメールを削除せず保存してあるか
- クレジットカードや後払い決済サービスの明細に、身に覚えのない請求がないか
国民生活センターのアドバイスも、まさにこの3点に集約されています。
解約後に請求を受けても安易に支払わず、まずは自分の記録と照らし合わせて慎重に検討すること。
事業者から回答が得られない場合は、クレジットカード会社や後払い決済サービスの事業者に、解約手続きの記録とあわせて事情を伝えて相談すること。
それでも解決しない、または不安が大きい場合は、消費者ホットライン「188(いやや!)」に電話をすれば、最寄りの消費生活センターにつないでもらえます。
向かない人には不要
以下に当てはまる人は、今回の件をとくに心配する必要はありません。
- Rcawaiiを利用したことがない人
- すでに解約が完了し、その後の請求も発生していない人
- 別のファッションレンタルサービスを利用している人(今回名指しされているのはRcawaiiのみです)
逆に、現在Rcawaiiを利用中の人、過去に利用していて解約した記憶があいまいな人は、一度カード明細を見返しておいたほうがいいと思います。
サブスク全般に言えることですが、「解約したはず」を過去の記憶だけに頼らず、記録として残しておく習慣は、この手のサービスに限らずどこかで役に立つはずです。
まとめ
月額制ファッションレンタル「Rcawaii」を提供する株式会社グラングレスについて、解約後も請求が続くという相談が相次ぎ、国民生活センターが2026年8月19日に事業者名を公表しました。
消費者側が適切に解約手続きを行った事例でも請求が止まらず、事業者からの十分な説明も得られていない状況です。
利用している、または利用していた人は、解約手続きの記録とカード明細を一度確認しておくことをおすすめします。
不安な点があれば、一人で抱え込まず消費者ホットライン「188」に相談してみてください。
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本記事は、家計改善を実践する会社員が、自身の経験と国民生活センターの公式発表をもとに執筆しています。
本記事は2026年8月時点の情報に基づいています。事業者の対応状況は変わる可能性があります。最新情報は国民生活センターの公式サイトをご確認ください。