「車を手放そう」と決めたのは、家計の支出を全部書き出したときでした。
車の維持費だけで月3.5〜4万円かかっていた。年間42〜48万円。
「この金額を投資に回したらどうなるか」と試算したら、10年後に600万円以上になる計算でした。
「本当に車が必要か?」と考えてみると、「週に2〜3回しか乗っていない」という事実があった。
車を持っていたときの年間コスト
| 費用 | 年額 |
|---|---|
| 自動車税 | 39,500円(1.5L) |
| 自動車保険(任意保険) | 96,000円 |
| 車検(2年ごと・月割り) | 60,000円 |
| ガソリン代 | 96,000円(年間1,200L) |
| 駐車場代 | 144,000円(月12,000円) |
| 高速・有料道路 | 48,000円 |
| タイヤ・消耗品 | 30,000円 |
| 合計 | 513,500円/年 |
月換算で約42,800円。
「車は便利」という感覚はありました。でも週に2〜3回しか乗らないとしたら、1回あたりのコストは相当高い。
週2回 × 50週 = 年100回として、1回あたりのコスト:5,135円。
タクシーより高い。
手放すことを決めた理由
「月4万円の固定費が浮く」という計算が最大の理由でしたが、もう一つの理由がありました。
生活の導線を確認してみると、「車がなければ困る」という場面が思ったより少なかった。
- 通勤:電車
- 買い物:近くのスーパーへ歩きかチャリ
- 遠出:年2〜3回(その都度レンタカーでOK)
- 帰省:新幹線
「いざというとき必要」と思っていた場面の多くが、「代替手段で解決できる」と気づいた。
手放してから3年間で分かったこと
不便だったこと
①大型荷物の買い物
家電・家具の購入時、「運べない」という問題が出ました。
解決方法:配送を使う(ほとんどの家電量販店・通販は配送してくれる。金額次第で無料)。
結果:ほぼ問題なし。
②天候の悪い日の外出
「雨の日が面倒になった」は正直あります。特に傘を持って電車・バスに乗るのが若干手間。
解決方法:電動自転車(購入費11万円)を使うと、小雨程度は対応できる。
③深夜・早朝の移動
終電後の帰りや、朝5時台の出発などはタクシーを使います。
月に2〜3回の利用で、月1,500〜3,000円程度。年間18,000〜36,000円。
不便じゃなかったこと
①日常の買い物
スーパーは徒歩10分以内にある。電動自転車があれば荷物も対応できる。
②通勤・近場の移動
もともと電車通勤だったので変化なし。
③遠出・旅行
年2〜3回のレンタカー利用:1回1〜2万円 × 3回 = 年3〜6万円。
車の維持費(年52万円)に比べると、レンタカー代は大幅に安い。
④「移動が面倒」というストレス
車を持っていると「どこに停めるか」「渋滞」「飲めない」という制約が常にありました。
手放してから、電車で移動しながら本を読んだり音楽を聴いたりできる。「移動時間が生産的になった」という副産物もありました。
3年間の節約額
車維持費の節約:年42万円 × 3年 = 126万円
レンタカー・タクシー代:年6〜9万円 × 3年 = 18〜27万円
電動自転車代:11万円(初期費用のみ)
純節約額:約88〜97万円(3年間)
この金額の大半をNISAに移したので、現在は含み益が加わって100万円以上の差になっています。
「車は必要か」を考えるための条件整理
車を手放してよかった、というのは「私の生活環境」での話です。
すべての人に当てはまるわけではありません。
車が本当に必要な条件:
- 公共交通機関が不便な地域(地方・郊外)
- 子どもの送迎が必須
- 仕事で車が必要(営業・現場作業等)
- 週に何度も遠距離移動が必要
車を手放せる可能性がある条件:
- 都市部在住で電車・バスが充実している
- 通勤が電車またはリモート
- 週1〜2回以下の乗車
- 買い物・外食が徒歩・自転車圏内にある
「持っているのが当然」という思い込みを一度外して、「今の生活で本当に週何回乗っているか」を確認してみることをおすすめします。
カーシェアという選択肢
「手放したくないけど維持費を下げたい」という場合、カーシェアリングという選択肢もあります。
タイムズカーシェア・dカーシェアなどは、使いたい時間だけ使える。月の使用頻度が低い場合、維持費より安くなる場合があります。
「完全に手放す」の前に「カーシェアに乗り換える」という段階を試すのも現実的です。
マネーフォワード ME
車の維持費を含む固定費の全体像を確認できます。「毎月の車関連コストがいくらか」を正確に把握してから、手放すかどうかを判断しましょう。