これは、「投資の利益に税金がかかるのは仕方ない」と思っている人のための話だ。
29歳のとき、同期が「去年の投資利益が50万円だったけど、税金で10万円取られた」と言っていた。その頃、私はまだNISAを使っていなかった。「損してない?」と思いながら後で調べてみたら、同じ50万円の利益でもNISAなら税金はゼロだとわかった。その場で口座開設を決めた。
20年で620万円が税金として消える現実
毎月10万円を30年間投資して年5%のリターンを得たとする。
通常の課税口座なら:
- 利益約3,100万円の20%=約620万円が税金で消える
NISAを使えば:
- 同じ利益3,100万円がすべて手取りになる
差額は620万円。新車1台分が「知っているか知らないか」だけで変わる。
3ステップで最大活用する
ステップ1:まず積立投資枠を使い切る(月10万円まで) 初心者は積立投資枠から始める。金融庁が厳選した低コストファンドから月100円でも設定できる。まず「始める」ことが最優先。
ステップ2:全世界株式インデックスファンドを1本選ぶ 「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」など信託報酬が年0.1%以下のファンドを選ぶ。これ1本で世界3,000社以上に分散投資できる。
ステップ3:自動積立を設定して放置する 毎月同じ日に自動で購入されるよう設定したら、基本的に触らない。相場が下がっても「安く買えている」と考えて継続する。
「でも月10万円も投資できない…」という方へ。 NISAは月100円から始められる。年収400万円未満なら月3万円(年36万円)からで十分。「完璧な金額で始める」より「今日から始める」方がはるかに重要だ。30歳から月3万円を続けた人と、35歳から月5万円を始めた人では、30年後に数百万円の差が出る。
今日からできる最小アクション
今週中に、楽天証券かSBI証券でNISA口座を申し込む。 スマホで10〜15分、マイナンバーカードか運転免許証があれば完了する。まず口座を作ることが第一歩。積立設定は口座開設後でいい。
「まだ若いから老後は先でいい」という方へ。 NISAの最大の威力は「時間」だ。25歳から月3万円積み立てた人と、35歳から月5万円積み立てた人を比較すると、35歳組は月5万円払い続けても25歳組に追いつけないケースがある。複利は時間が長いほど効果が加速する。「先でいい」という判断が最も高コストな選択だ。
「投資で失敗したらどうしよう」という方へ。 NISAの積立投資枠は金融庁が厳選した200本前後のファンドしか買えない。高リスクの個別株や怪しい商品は対象外だ。長期・積立・分散が前提の制度設計なので、単発の高リスク投資とは根本的に構造が違う。
次の記事では「不動産投資の税金メリットとデメリット」を解説する。NISAとは別のアプローチで資産を増やしたい人が知るべき、不動産投資の税金の実態をお伝えする。
新NISAを始めるなら: 手数料ゼロ・クレカ積立でポイント還元が高いSBI証券または楽天証券がおすすめです。