28歳のころ、資産運用の勉強を始めたばかりの私は「投資=株式」だと思っていた。持っている投資信託は株式100%。ところが2018年末の世界同時株安で評価額が一気に15%下落し、投資額200万円が30万円消えた計算になった。「このまま持ち続けていいのか」と夜も眠れない夜が続いた。先輩に「債券をポートフォリオに組み込んでいれば、ここまで落ちなかった」と教えてもらって、資産配分の大切さを初めて実感した。
債券ファンドとは何か
債券とは、国や企業が「お金を借ります」という約束のもとで発行する有価証券だ。投資家が債券を買うことは、国や企業にお金を貸すことと同じ意味になる。貸した分の「利息」と「元本の返済」が約束されている。
債券ファンドは複数の債券をまとめて運用するファンドで、1本買うだけで分散投資できる。
| 項目 | 株式ファンド | 債券ファンド |
|---|---|---|
| 期待リターン | 高い(年5〜10%) | 低い(年1〜4%) |
| 価格変動 | 大きい(年20〜30%の幅も) | 小さい(年5〜10%程度) |
| 株式との相関 | ― | 低い(株が下がると上がりやすい) |
特に重要なのは「株式との相関が低い」という特性だ。株価が暴落したとき、債券価格は上昇しやすい傾向がある(特に国債)。これがポートフォリオの「クッション」になる。
債券ファンドの種類と選び方
国債中心のファンド: 国が発行する債券に投資。信用リスクが低く安定しているが、利回りも低め(年1〜2.5%程度)。
社債中心のファンド: 企業が発行する債券に投資。国債より利回りが高い(年2〜4%程度)が、企業の倒産リスクがある。
バランス型ファンド(株式+債券): 1本で株式と債券を組み合わせてくれるファンド。「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」などが代表例。
「でも債券は地味でリターンが低いし…」という人も多い。ただし株式100%で暴落を受けると精神的に売りたくなる。そこで売ってしまうと長期投資のメリットを全部捨てることになる。損失を体験できる範囲に抑えることが、長期継続の秘訣だ。
ポートフォリオへの組み込み方
年齢とリスク許容度に応じた配分の目安:
20〜30代(長期運用・値動きに耐えられる)
- 株式ファンド:80%
- 債券ファンド:20%
30〜40代(家族・住宅ローンあり・中程度のリスク)
- 株式ファンド:60〜70%
- 債券ファンド:30〜40%
50代以降(定年が近い・守り重視)
- 株式ファンド:40〜50%
- 債券ファンド:50〜60%
毎月3万円を投資できる30代会社員の例:
- 毎月2万円:eMAXIS Slim 全世界株式
- 毎月1万円:先進国債券インデックスファンド
注意点として、金利が上昇する局面では既存の債券価格が下がるという性質がある。債券ファンドも一括投資より積立で購入する方がリスクを分散できる。
今日できる最小アクション: 自分の現在の投資ポートフォリオに債券が含まれているかを確認する(5分)。株式100%なら、次回の積立から債券ファンドを20%組み込む計画を立てる。
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