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変動金利と固定金利どちらを選ぶべきか

「変動金利が断然お得ですよ」と銀行の担当者に言われたとき、その場で即決しそうになったことがあります。28歳のとき、帰宅してから自分でシミュレーションをして、将来の金利上昇リスクに気づきました。数字で考える習慣が数百万円単位の差を生む。その経験をお伝えします。


問題:「今の金利が安いから変動でいい」という判断の危うさ

2024年時点で変動金利は0.4〜0.6%程度、35年固定金利は1.5〜1.8%程度です。単純に比較すれば変動金利の方が月々の返済は安くなります。3,000万円を35年で借りた場合、初回の月々返済額の差は数万円にもなります。

この差を見て「変動金利一択」と判断する人が多いのですが、そこに落とし穴があります。

変動金利は通常、半年ごとに金利が見直されます。もし金利が2%上昇すれば、月々の返済は一気に7〜8万円跳ね上がる可能性があります。2022年から日本銀行が利上げを開始しており、「低金利は永続する」という前提はすでに崩れています。


「でも変動の方が今は安いのだから得では?」という反論への答え

「金利が上がったら繰り上げ返済すればいい」という声はよく聞きます。しかし、金利が上がる局面は多くの場合、物価も上がっている局面です。生活費の増加と返済額の増加が同時に起こる状況では、繰り上げ返済に回す余裕がなくなることもあります。

また「今後10年で完済するなら変動でも問題ない」という判断は合理的です。しかし、返済期間が25年以上の場合、その間に金利がどう動くかを予測することは誰にもできません。


解決策:ライフプランで金利タイプを選ぶ

変動金利が向いている人

固定金利が向いている人

心理的な側面も重要です。毎月の返済額が変わるかもしれないという不安を抱えながら35年間過ごすストレスは、金利差以上のコストになることがあります。安心を買う価値も、判断材料の一つです。


行動:3つのシミュレーションを今すぐ行う

シミュレーション1:金利上昇時の返済額を計算する

現在の変動金利に1%・2%を加えた場合の月々返済額を計算してください。銀行のウェブサイトにシミュレーターがあります。その金額が手取り月収の25%以下に収まるかを確認することが最低条件です。

シミュレーション2:固定と変動の総返済額を比較する

30年・35年という期間で試算すると、固定金利の方が「安心料」として払う金額の全貌が見えます。その差額が自分にとって許容できるかどうかを判断材料にしてください。

シミュレーション3:家族と数字を共有する

配偶者がいる場合、この決断は二人で行うべきです。固定金利での毎月返済額が30年続く現実、変動金利で金利が上昇した場合の返済額。両方の数字を家族で確認してから決めることで、後から「こんなはずじゃなかった」という後悔を防げます。

銀行員の言葉ではなく、自分たちの数字で判断する。これが住宅ローン選びで後悔しないための唯一の方法です。


明日の内容は「住宅ローンの借入可能額と無理のない返済額の計算」についてお話しします。お楽しみに!


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