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地方不動産投資の可能性と注意点

30歳のとき、「地方の激安物件を買って家賃収入を得る」という夢を真剣に考えていた。ネットで500万円以下・利回り15%以上の中古アパートを見つけ、興奮して問い合わせた。しかし現地を見た人から「近くに工場があって臭いがひどい」「最寄り駅まで車で20分」「問い合わせがまったく来ない」という話を聞いた。利回り15%は満室前提の表面利回りであり、空室なら収益はゼロ。ローンを組んでいれば毎月の返済だけが残る。500万円の物件で年間60万円超の赤字になっていた可能性がある。


地方不動産投資が注目される理由

都市部の不動産は価格が高騰し、利回りが低下している。東京・大阪の中古ワンルームマンションは表面利回りが4〜5%程度。管理費・修繕費・空室リスクを引くと手残りは2〜3%になってしまう。

一方、地方では物件価格が低く、表面利回り10〜20%という物件も存在する。少ない初期投資で高い家賃収入が期待できる、というのが地方不動産の魅力だ。

比較項目都市部地方
物件価格2,000〜5,000万円300〜1,000万円
表面利回り4〜6%10〜20%
空室リスク低め高め
将来の売却価格比較的安定下落リスク大

高利回りには必ず高リスクが伴う。地方不動産も例外ではない。

地方投資で失敗するパターン

地方不動産投資の失敗は、ほぼ共通したパターンがある。

パターン1:現地を見ずにネット情報だけで購入 写真映えする物件でも、周辺環境や人口動態を確認しないと空室だらけになる。駅からの実際の距離、周辺の競合物件数、スーパー・病院の有無を自分の足で確認することが必須だ。

パターン2:表面利回りだけで判断 表面利回り15%でも、空室率50%なら実質利回りは7〜8%。さらに修繕費・管理費・固定資産税・ローン金利を引くと手残りはさらに少なくなる。

パターン3:人口減少エリアへの投資 日本の地方は多くの市町村で人口が減少中だ。10年後に入居者が確保できるかを人口動態データで確認する。国土交通省の「地価公示」や総務省の「住民基本台帳」で人口推移を調べることが基本だ。

「でも地方の物件は安いから、失敗してもダメージが少ない…」という考え方は危険だ。 500万円の物件でも、ローンを組んで空室が続けば年間60万円以上の赤字が10年続く可能性がある。安さとリスクは別で計算する。

地方投資で成功するための3ステップ

ステップ①:投資前に3つのデータを調べる 「人口推移」「地価の推移」「入居率データ」を確認する。人口10万人以上の地方中核都市で、過去5年の人口が横ばい以上であることが最低条件だ。

ステップ②:現地を必ず訪問する 駅から物件まで実際に歩き、競合物件の空室状況・周辺の生活施設・街の雰囲気を確認する。現地に行かずに購入することは、目をつぶって車を運転するのと同じだ。

ステップ③:実質利回りと出口戦略まで計算する 目安は実質利回り8〜12%。高すぎる利回りには罠がある。そして購入時から「何年後にいくらで売るか」という出口戦略を描いておく。売れない物件は持ち続けるコストだけがかかり続ける。

「でも地方の管理会社に任せるのが不安…」という声はよく聞く。 だからこそ、地元に根ざした管理会社との連携が成否を分ける。管理会社の対応力を確認せずに購入するのは、物件選び以上のリスクだ。



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