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人間ドックって医療費控除できるん?会社員が知らずに損してる「健診のお金」の話【2026年版】

ネイビー背景に聴診器のイラスト——人間ドックと医療費控除、健診のお金をやさしく解説するイメージ

去年、はじめて自費で人間ドックを受けました。胃カメラもオプションで付けて、窓口で払った金額が4万円ちょっと。レシートを財布にしまいながら、ふと思ったんです。「これ、確定申告で医療費控除に入れられるんちゃう?」って。

結論から言うと——入れられませんでした。健診の費用は、原則として医療費控除の対象外なんです。知らずに申告に入れてしまう人、けっこういます。

でも、ここで話が終わったらただの「ダメでした」記事です。実は、健診のお金には控除できる例外があり、そもそも自己負担を大きく下げる方法もちゃんとあります。この記事では、その両方を会社員目線で整理していきます。


まず結論:人間ドック・健康診断は「原則ムリ」、でも抜け道はある

先に全体像をまとめます。

つまり「控除で取り返す」より、「最初から安く受ける」ほうが、多くの会社員にとっては現実的な節約になるんよね。順番に見ていきます。


なぜ健診は医療費控除の対象外なのか

医療費控除は、ざっくり言うと「1年間に払った医療費が一定額(多くの人は10万円)を超えたら、超えた分を所得から差し引ける」しくみです。差し引いた分だけ課税対象の所得が減るので、所得税と住民税が軽くなります。

ここでカギになるのが、「何のための支出か」という考え方です。医療費控除の対象になるのは、基本的に病気やケガの「治療」にかかったお金。風邪で病院に行った、骨折して手術した、というような支出ですね。

一方で、人間ドックや健康診断は「病気を見つける・防ぐため」の検査、つまり予防にあたります。健康な状態を確認するための支出なので、原則として医療費控除の対象にはなりません。インフルエンザの予防接種やビタミン剤と同じく、「予防・健康増進」は対象外、というのが国税庁の基本的な考え方です。

ここまでが大前提。でも、ここに大事な例外があります。


例外:病気が見つかって治療に進んだら、健診費用も控除に入る

国税庁の見解では、こう整理されています。

健康診断や人間ドックの結果、重大な疾病が見つかり、引き続きその病気の治療を受けた場合には、その健康診断などは治療に先立って行われる診察と同じと考えられるため、健診の費用も医療費控除の対象に含めてよい。

ポイントは「見つかって、治療につながったかどうか」です。

ここでいう「重大な疾病」として一般的に挙げられるのは、各種のがん・心疾患(心筋梗塞や狭心症)・脳血管疾患(脳梗塞や脳出血)・高血圧・脂質異常症・糖尿病などです。健診がきっかけで治療が始まったなら、その健診費用は「治療のための最初の一歩」と考えられる、というわけですね。

私の場合は幸い「異常なし」だったので対象外でしたが、もし健診で何か見つかって治療に進んでいたら、あの4万円も医療費控除に入れられた、ということになります。


申告するときの注意点

例外で控除に入れる場合、いくつか気をつけたいことがあります。

まず、領収書はとっておくこと。健診の領収書と、その後の治療にかかった領収書を一緒に保管しておきます。確定申告では「医療費控除の明細書」に金額を記載する形になりますが、税務署から問い合わせがあったときに説明できるよう、手元に残しておくのが安心です。

次に、判断が分かれることがある点。何を「重大な疾病」とみなすか、治療との結びつきをどう見るかは、最終的に税務署の判断によります。微妙なケース(メタボ関連の指摘で生活指導を受けた、など)は、申告前にお住まいの管轄税務署に確認しておくと、あとで困りません。

そして、医療費控除は生計を同じくする家族の分も合算できること。共働きでも、申告は所得の高いほうにまとめたほうが、税率が高いぶん戻りも大きくなることが多いです。家族のだれかが健診から治療に進んでいたら、その費用も合算の対象になります。


ここからが本題:健診費用を「最初から安くする」方法

控除の話はここまで。ここからが、実はもっと多くの人に効く話です。そもそも健診費用を安く受ける方法を3つ紹介します。

1. 会社の定期健康診断は「無料」が基本

会社員なら、毎年受けている定期健康診断。これは労働安全衛生法で、会社に実施が義務づけられているものです。つまり費用は会社負担が基本で、あなたの自己負担はゼロか、ごくわずか。

「毎年だるいなあ」と思いながら受けてる人も多いと思いますが、これ自体が立派な健康チェックです。まずはこれをちゃんと受ける。当たり前に見えて、ここを軽視して全部を自費の人間ドックでまかなおうとすると、お金がかかりすぎるんよね。

2. 協会けんぽの「生活習慣病予防健診」を使う

会社員の多くが入っている**協会けんぽ(全国健康保険協会)**には、「生活習慣病予防健診」という制度があります。これがかなりお得です。

普通に人間ドックを自費で受けると3万〜5万円かかるところを、数千円の自己負担で近い検査が受けられる計算です。私の周りでも、これを知らずに毎回フルで自費を払っていた同僚がいて、「もっと早く言ってよ」となっていました。自分が協会けんぽに入っているなら、まず使わない手はないです。

※自己負担の正確な金額やコース、申し込み方法は年度によって変わります。最新の額は協会けんぽの公式サイトや、加入している支部でご確認ください。

3. 自治体の「がん検診」クーポンを取りこぼさない

意外と見落とされがちなのが、お住まいの市区町村が実施しているがん検診です。胃がん・大腸がん・肺がん・乳がん・子宮頸がんなどを、ワンコイン程度の自己負担、あるいは無料で受けられる自治体が多くあります。

とくに、節目の年齢になると送られてくる無料クーポン(子宮頸がん・乳がんなど)。これ、封筒に入ったまま気づかず期限切れ、というパターンがほんま多いんです。届いた検診のお知らせは、捨てる前に一度中身を見てください。健診をまるごと自費でそろえなくても、自治体の検診を組み合わせるだけで、かなりカバーできることがあります。


健診と医療費控除、私なりの結論

整理すると、健診のお金との付き合い方はこうなります。

健診って「受けなあかんのは分かってるけど、お金もかかるし面倒」と後回しになりがちです。でも、使える制度を組み合わせれば、自己負担はぐっと減らせます。そしてもし何か見つかっても、早く動けば治療の選択肢も、家計へのダメージも小さくて済む。

私は去年の人間ドックで「異常なし」を確認できて、正直ほっとしました。お金の話ばかりしてきましたが、いちばんの節約は大きな病気を早めに見つけて、こじらせないことなのかもしれません。まずは今年、会社の健診と協会けんぽの案内、それと自治体から届く検診のお知らせ。この3つを一度チェックしてみてください。


よくある質問

Q. インフルエンザの予防接種は医療費控除できますか?

A. できません。予防接種は病気の「予防」が目的なので、人間ドックと同じく対象外です。実際にインフルエンザにかかって受診・治療した費用は対象になります。

Q. 人間ドックのオプション(胃カメラやMRIなど)も対象外ですか?

A. 原則として、健診の一部であるオプション検査も予防目的なので対象外です。ただし、そこで異常が見つかり治療に進んだ場合は、健診費用全体が例外として控除対象になりうる、という考え方は同じです。

Q. 会社の補助で受けた人間ドック、自己負担分は控除できますか?

A. 健診として「異常なし」で終わったなら、自己負担分も含めて対象外です。逆に、病気が見つかり治療に進んだ場合は、実際に自分が払った自己負担分が控除の対象になりえます(補助された分は除く)。

Q. 共働きですが、どちらで申告するのがお得ですか?

A. 一般的には、所得(税率)が高いほうにまとめると戻りが大きくなりやすいです。医療費控除は生計を同じくする家族の分を合算できるので、家族の健診→治療費もまとめて検討してみてください。


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本記事は、家計改善を実践する会社員が、自身の経験と公的機関・公開情報をもとに執筆しています。特定の医療機関や検査の利用を勧めるものではありません。

本記事は2026年時点の制度・税制に基づいています。医療費控除の取り扱いや健診制度の内容・自己負担額は変更される場合があり、個別の判断は分かれることがあります。最新情報および具体的な申告の可否は、国税庁・お住まいの税務署・加入されている健康保険の公式情報を必ずご確認ください。


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