Skip to content
お金と、少しずつ仲良くなる
Go back

生命保険の基礎知識【2026年版】正しい保険の入り方と月5,000円以内に収める方法

正しい保険の入り方には「順序」があります。その順序を守れば、月の保険料は5,000円以内に収まります。


保険の本質:「自分では払えないリスク」のためにある

保険の役割を一言で言うと、「自分の貯蓄では対処できない、大きな金銭的リスクに備えるもの」です。

小さなリスク(入院費10〜20万円など)は貯金で対応できます。わざわざ保険に入る必要はありません。

保険が本当に必要なのは「自分の貯金では絶対に払えない、もしくは家族が路頭に迷うレベルの経済的損失」が発生する場合だけです。

この原則を押さえれば、どんな保険が必要でどんな保険が不要かが自然と整理されます。


保険を考える前に:会社員の公的保障を把握する

「公的保障でどこまでカバーされるか」を理解せずに民間保険に入ると、ほぼ確実に二重払いになります。

会社員が持っている公的保障

リスク制度内容
病気・怪我で高額の医療費高額療養費制度月の自己負担に上限。年収370万円以下なら月約57,600円が上限
病気・怪我で長期休職傷病手当金給与の約2/3を最長1年6ヶ月支給
死亡(遺族がいる場合)遺族年金妻+子に年金が支給
障害が残った場合障害年金障害等級に応じて年金が支給
老後の収入厚生年金国民年金より多い年金が受け取れる

高額療養費制度の具体的な数字

年収月の自己負担上限(目安)
〜370万円約57,600円
370〜770万円約80,100円+α
770万円超約167,400円+α

どんな大手術・長期入院をしても、月の自己負担はこの金額が上限です。

緊急予備費(生活費3〜6ヶ月分 = 100〜200万円)を貯蓄として確保していれば、入院費用は保険なしでも十分対応できます。

「入院1日あたり1万円補償の医療保険」に月3,000円払い続けることと比べると、保険料を貯金に回す方が合理的です。


正しい保険の入り方:3ステップ

ステップ1:将来のリスクを書き出す

「自分が将来直面する可能性のある、大きな出費(リスク)」をリストアップします。

例として考えるべきリスク:

ステップ2:公的保障でカバーできる部分を除く

書き出したリスクのうち、社会保険でカバーされる部分を引きます。

ステップ3:不足分だけを掛け捨て保険で補う

公的保障で足りない部分を、掛け捨て保険だけで補います。

貯蓄型・積立型保険は選びません(理由は後述)。


本当に必要な保険はこの2つだけ

①定期死亡保険(子どもがいる場合のみ)

自分が死んだ場合に、子どもが自立するまでの生活費・教育費が不足するリスクがある人が入るべき保険です。

必要な保障額の計算:

必要な生活費(年間)× 扶養期間
− 遺族年金の受給額
− 現在の貯蓄
= 民間保険で補う金額

例:妻・子1人・年間生活費240万円・扶養期間20年の場合

この2,100万円分の定期死亡保険(保険期間20年・掛け捨て)を探します。 30代男性なら月1,500〜2,500円程度で加入できます。

独身・子なしの場合は死亡保険は不要です。 自分が死んでも経済的に困る人がいないからです。

②がん保険(シンプルな掛け捨て型のみ)

がんは治療が長期化しやすく、高額療養費制度の上限額を毎月支払い続けるリスクがあります。3年間治療が続けば、累計自己負担は200〜300万円に達することもあります。

月1,000〜2,000円程度のシンプルな診断一時金型がん保険(掛け捨て)は、コストパフォーマンスが高い保険のひとつです。

ただし、200万円以上の緊急予備費がすでにある人は、保険なしでも対応できる場合があります。


貯蓄型保険を選ばない理由

「保険料を払い続けると満期に返戻金がもらえる」タイプの保険です。一見お得に見えますが、選ばない理由があります。

利回りの比較

月1万円を30年積み立てた場合の試算:

方法合計元本30年後の目安
貯蓄型保険(年率1%)360万円約418万円
新NISA・インデックス投資(年率5%)360万円約831万円

差額は約400万円。

貯蓄型保険は「保険料の支払い義務」がある分、途中解約すると元本割れします。インデックス投資はいつでも売却できます(元本割れのリスクはありますが、長期では期待値が高い)。

「保険は保険、貯蓄は貯蓄・投資」と分けるのが合理的です。


月5,000円以内に収まる

上記の考えで保険を整理すると、月の保険料はどうなるか試算します。

30代・子ども1人のモデルケース

保険内容月額の目安
定期死亡保険死亡時2,000万円・20年間約1,500〜2,500円
がん保険診断一時金100万円約1,000〜2,000円
合計約3,000〜4,500円

月5,000円以内で必要な保障は十分確保できます。

独身・子なし・貯蓄ありのモデルケース

保険内容月額の目安
がん保険(任意)診断一時金100万円約1,000〜2,000円
合計約1,000〜2,000円

独身で扶養家族がいない場合、死亡保険は不要です。


月1万円超の保険料はおかしい

月1万円(年12万円)の保険料を30年払い続けると、合計360万円になります。

保険会社の運営コスト・利益が差し引かれていることを考えると、「払い込んだ総額 > 期待される受取額」になるように設計されています。

月1万円を超えている場合、以下のいずれかが起きています。


よくある質問(FAQ)

Q1. 今の保険を解約したら、将来入れなくなりませんか?

A. 持病がある場合は慎重に判断してください。健康な状態では、掛け捨て型の保険は比較的審査が通りやすいです。まず「払済保険(保険料支払いを止め保障を縮小して継続)」や「特約を外す」など部分的な見直しから始めることも選択肢です。

Q2. 子どもができました。保険を増やすべきですか?

A. 増やすべきなのは「死亡保険」だけです。自分に万が一のことがあった場合の不足額を計算し、その分だけ定期保険(掛け捨て)で補います。医療保険等は既に持っている場合、見直しは不要なことが多いです。

Q3. 保険を解約して浮いたお金はどうすればいいですか?

A. まず緊急予備費(生活費3〜6ヶ月分)を現金で確保します。それが完了したら新NISAでインデックス積立に回します。毎月5,000円を30年間年率5%で運用すると、約416万円になります。保険で資産形成するより投資で資産形成する方が、長期では効率的です。

Q4. 学資保険は必要ですか?

A. 学資保険の利回りは年0.5〜2%程度が一般的です。新NISAでインデックスファンドを積み立てた場合の期待利回り(年4〜7%)と比べると、長期では大きな差が生じます。子どもの教育費は新NISAで積み立てる方が合理的なケースが多いです。ただし、リスクを取りたくない場合は学資保険という選択もあります。


まとめ

保険の種類判断理由
定期死亡保険(掛け捨て)扶養家族がいる人のみ必要遺族年金では不足する分を補う
がん保険(掛け捨て)あると安心長期治療のリスクをカバー
医療保険(入院給付型)原則不要高額療養費制度でカバーされる
貯蓄型・積立型保険不要利回りが低く、NISAの方が効率的
学資保険不要新NISAで代替した方が利回りが高い

月の保険料は5,000円以内が適切。月1万円を超えているなら見直しのサインです。


関連記事


Share this post on:

Previous Post
ドラクエ12発表でゲーム欲が高まった人へ:ゲーム課金・娯楽費を後悔しない管理術【2026年版】
Next Post
保険の正しい入り方【2026年版】月5,000円以内に収める「掛け捨て一択」の理由