「この2つの銀行なら、何度動かしても振込は無料」。
そのつもりで生活費と貯金を分けているなら、来年の予定を1つメモしておきたいです。
2027年4月1日から、三菱UFJ銀行とauじぶん銀行の相互振込は、他行への振込と同じ扱いになります。
この記事では、どちらから送るかで違う料金と、月5万円を移す場合の年コストを整理します。
ただし「全員が必ず有料になる」わけではありません。
僕なら、銀行を乗り換える前に、今ある無料回数がどちら側に何回残るのかを見ます。
改定はまだ先ですが、毎月の資金移動は一度決めると、そのまま続きやすいもの。
忘れた頃に小さな手数料が増える、という形は避けたいです。
10月1日の発表。変わるのは2027年4月から
両行は2026年10月1日に、相互の振込手数料を改定すると発表しました。
三菱UFJ銀行の公式のお知らせでは、auじぶん銀行宛てを「当行他店あて扱い」から「他行あて扱い」へ変更すると説明しています。
銀行名は違っても、手数料だけは自分の銀行の別支店へ送るような扱いだった、ということです。
auじぶん銀行の公式のお知らせも、三菱UFJ銀行宛てを他行と同じ体系へ変更するとしています。
同ページでは、資本関係の変更を踏まえた見直しと説明されています。
ここで日付を分けて覚えたいです。
発表されたのは2026年10月で、通常の振込料金が変わるのは2027年4月1日。
今月から突然154円や99円がかかる、という話ではありません。
以前の銀行名変更の記事でも触れたように、銀行の変化は「何が変わるか」を分けて見るほうが落ち着きます。
今回は、両行の間でお金を送るときの手数料の話です。
三菱UFJから送る場合は、3万円が境目
個人の家計で使う三菱UFJダイレクトの振込料金は、次のように変わります。
| 三菱UFJ→auじぶん銀行 | 2027年3月31日まで | 2027年4月1日以降 |
|---|---|---|
| 振込金額3万円未満 | 0円 | 154円 |
| 振込金額3万円以上 | 0円 | 220円 |
料金は税込で、手数料優遇を適用しない通常料金です。
ちょうど3万円を送る場合も、3万円以上の220円側になります。
月2万円を貯金口座へ移す人なら154円、月5万円なら220円。
同じ銀行間の移動でも、送る金額によって1回66円の差が出ます。
だからといって、5万円を2万5,000円ずつに分ければ安くなるわけではありません。
優遇なしで2回送るなら、154円×2回=308円。
5万円を1回で送る220円より88円高くなります。
「3万円未満に分けよう」と思う前に、1回ごとに料金がかかることもセットで見たいです。
ただし、三菱UFJダイレクトの公式手数料一覧には、スーパー普通預金(メインバンク プラス)からの他行宛て振込は、取引内容によって無料になると案内されています。
僕は、この例外を抜いて「来年から毎月220円です」とは言いたくありません。
給与受取などの取引内容で優遇があるか、対象口座と残り回数を確認してから、自分の費用を計算する順番です。
なお、ATMは別料金です。
三菱UFJの個人向け当行カードで送る場合は110円から275円へ、ATM現金では550円から880円へ変わります。
スマホの料金表を、ATMにもそのまま当てはめないようにしてください。
auじぶん銀行から送る場合は99円。ただし無料枠が使える
逆方向は、同じ220円にはなりません。
スマートフォン・パソコンからauじぶん銀行→三菱UFJ銀行へ振り込む通常料金は、2027年4月から1回99円(税込)です。
振込金額による区分はありません。
そして、じぶんプラスの他行宛て振込の無料回数に含まれます。
| じぶんプラスのステージ | 改定後の他行宛て無料回数 |
|---|---|
| レギュラー | 月3回 |
| シルバー | 月5回 |
| ゴールド | 月10回 |
| プレミアム | 月15回 |
三菱UFJ宛てだけの追加無料枠ではなく、他の銀行宛てと共通の枠です。
たとえばレギュラーで、その月に他の銀行へ2回送り、三菱UFJへ1回送るなら、合計3回で無料枠内。
他の銀行へ3回送ったあとに三菱UFJへ送るなら、その1回は枠を超えて99円になります。
これまでは三菱UFJ宛てが無料だったため、他行への無料枠を温存できていた人もいるはずです。
来年からは「三菱UFJへ送った分、別の振込の無料枠が減る」という間接的な影響もあります。
僕なら、三菱UFJ宛ての回数だけを見るのではなく、その月の他行宛てを全部合わせて数えます。
1回99円だけ見ると小さいですが、毎月繰り返すなら家計の固定費に近い話です。
なお、電話での振込は別で、三菱UFJ宛ては110円から204円へ改定されます。
上の無料回数表はスマートフォン・パソコンの振込が対象で、電話には同じ条件を当てはめません。
月5万円を動かすと年2,640円。往復なら条件で変わる
ここからは利用例の計算です。
実際の家計実績ではなく、同じ振込を12か月続ける仮定で年換算します。
三菱UFJダイレクトからauじぶん銀行へ、毎月5万円を1回送る場合。
三菱UFJ側の手数料優遇がなければ、220円×12回=年2,640円です。
毎月2万円を1回送る人なら、154円×12回=年1,848円になります。
では、毎月5万円を送ったあと、その月にauじぶん銀行から三菱UFJへ1回戻す場合はどうか。
| 毎月1往復する仮定 | 月の手数料 | 12か月の手数料 |
|---|---|---|
| UFJ側の優遇なし・au側の無料枠あり | 220円+0円 | 2,640円 |
| UFJ側の優遇なし・au側の無料枠なし | 220円+99円 | 3,828円 |
| 両方向とも対象の無料枠あり | 0円+0円 | 0円 |
無料枠があるかどうかで、結果は変わります。
逆方向に99円かかる状態が12か月続けば、99円×12回=1,188円が上乗せされる計算です。
年3,828円は、220円と99円を毎月1回ずつ払う場合の例で、全員の負担額ではありません。
また、この「年」は改定後の12か月です。
2027年の4月から12月だけなら9か月なので、UFJから月1回5万円を送る通常料金は220円×9回=1,980円。
2027年の家計予算と、その先の毎年の費用は分けて考えたいです。
月に何往復もしている人なら、銀行を変える前に、戻す回数を減らせないかも見ます。
ただ、手数料を避けるために引落用のお金まで一気に動かすのは、僕ならしません。
銀行の山分けキャンペーンの記事で書いたのも、特典より先に引落残高と移動コストを確かめる、という判断です。
お金を分ける便利さと、そのための費用を並べて、今の仕組みを残すか決めればいいと思っています。
3月末の振込と、予約の例外は方向を分けて読む
切替日には、手数料以外の注意もあります。
三菱UFJの公式発表では、ダイレクトのインターネットバンキングからauじぶん銀行への振込は、2027年3月31日23時頃から4月1日1時頃まで停止する予定です。
再開後は新料金になります。
「3月31日の夜なら無料だから、その日にまとめて」と考えるなら、日付が変わる直前まで待たないほうが安心です。
時間は「頃」という案内なので、締切ぴったりを狙うための時刻ではありません。
auじぶん銀行側には、振込予約の経過措置もあります。
2027年3月31日までに予約し、指定日が4月1日から4月30日までの振込には、改定前の手数料が適用されるとFAQで案内しています。
その条件に当たるスマートフォン・パソコンから三菱UFJへの振込は無料です。
4月1日以降に新しく予約・振込を行う場合は、新料金になります。
これはauじぶん銀行→三菱UFJの公式FAQの扱いです。
逆方向も同じ、と読み替えてはいけません。
予約日と実行日のどちらで料金を決めるのかは、送る銀行側の案内で確認してください。
僕は、予約を駆使して1回分を節約することより、4月以降の毎月の流れを整理するほうを先に考えます。
一度だけ無料でも、そのあと毎月払う仕組みが残るなら、そちらのほうが大きいからです。
今日確認するのは、銀行ではなく「お金の通り道」
今回の見直しだけで、口座を解約したり、給与振込先を変更したりする必要はありません。
両行間で振込をしていない人には、資金移動の組み直しは不要です。
auじぶん銀行から月1回だけ送り、他行宛ての無料枠に余裕がある人も、この変更だけで手数料が増えるとは限りません。
僕なら、直近のひと月の明細を見て、次の3つをメモします。
- 三菱UFJからauじぶん銀行へ、何円を何回送っているか。
- auじぶん銀行から送る分は、他行宛ても合わせて月何回か。
- それぞれの口座で、無料になる条件と残り回数はどうなっているか。
「月5万円を移す」でも、給与からの先取り貯金なのか、カード引落用のお金を戻しているのかで、動かし方は変わります。
銀行口座の使い分けの記事は、役割を分ける考え方の参考になりますが、口座数を増やすこと自体が目的ではありません。
管理の手間が増えるなら、今の口座を保ったまま回数だけ整理する選択もあります。
無料枠のために、不要なサービスを契約したり、生活費を無理に移したりするのもおすすめしません。
節約しようとして別の出費が増えたら、何をしとうんだろう、となります。
まずは来年4月の予定に「両行間の振込ルートを確認」と1行入れるだけ。
毎月の移動が無料枠に収まるなら、そのままで大丈夫です。
費用が増えるなら、1回ごとの小ささで片づけず、年でいくらになるかまで見る。
急いで全部変えなくていいのは、少し助かる話やね。
2026年10月5日に両行の公式発表・手数料案内を確認して執筆しました。改定予定日は2027年4月1日です。計算例は仮定で、実際の料金は振込方法・金額・口座の優遇・無料回数によって変わります。手数料や優遇条件は変更される場合があります。利用時には各銀行の最新の公式案内と手数料表示をご確認ください。