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積立NISAをやめたくなる瞬間——「含み損50万円」のとき、私がしたこと

積立NISAを始めて3年目のとき、相場が大きく下落する時期がありました。

元本150万円に対して、評価額が100万円を切った。

含み損が50万円以上。損失率33%。

「このまま続けて大丈夫なのか」という不安が出てきました。正直「一度全部売って、損を確定してしまおうか」という気持ちも出てきた。

そのとき私がしたことと、今振り返って思うことを書きます。


含み損50万円の状況

その時点での状況を数字で整理します。

「3年間で144万円積み立てたのに、92万円にしかなっていない」という状態。

52万円の損、という数字は、当時の私には相当な重さでした。


「売りたい」という気持ちが出てきた理由

なぜ「売ろうか」という気持ちが出てきたのか。

①損がこれ以上増えることへの恐怖

「まだ下がるかもしれない」という不安。92万円がさらに70万円・50万円になる可能性を考えると、「今売ってしまえば52万円の損で済む」という考えが浮かんだ。

②「自分には向いていないのかも」という疑念

「投資は長期でやれば増える」と信じて始めたが、「3年でこんなに減るなら、やっぱり向いていないのかも」という気持ちになった。

③周りの否定的な声

親に「NISA大丈夫?損してるって聞いたけど」と言われた。

「やっぱり素人が手を出すものじゃない」という声が気になった。


実際にやったこと:「数字を見ない期間を作った」

売ることはしませんでした。

でも「毎日評価額を確認する」のをやめました。

それまでは毎朝アプリを開いて含み損の数字を確認していましたが、相場が下がっている時期にそれをやると、「下がった → 不安 → 売りたい」というサイクルが強まるだけでした。

アプリの通知をオフにして、1週間は見ないことにした。

積立の自動引き落とし設定はそのままにして、「引き続き毎月4万円が自動で積み立てられる状態」だけ確認して、それ以外は見ない。


歴史的な「相場下落後の回復」を調べた

「本当に回復するのか」という確認のため、過去の相場データを調べました。

調べてみると:

「過去に下落した相場はすべて回復している」という事実がありました。

ただし「今回も同じように回復するか」は誰にも分かりません。

でも「回復しなかった事例が歴史上ない」という事実は、「継続する」という判断を支える根拠になりました。


「積立を続けることのメリット」を計算した

相場が下落している時期に積立を続けることには、実は「安く買い続けられる」というメリットがあります。

例:評価額が下落している3ヶ月間、通常より安い価格で積み立てた場合

相場が下落しているときに積み立てると、同じ金額でより多くの口数を買えます。

その後相場が回復したとき、安い価格で買った口数が多いほどリターンが大きくなります。

これが「ドルコスト平均法」の仕組みで、「下がっているときも積み立て続ける」ことで、長期的な取得コストを下げる効果があります。


1年後の状況

含み損が最大になってから約1年後:

「含み損50万円 → 含み益26万円」という変化がありました。

1年前に売っていたら、52万円の損失が確定していた。

保有し続けたことで、その損失はなくなり、プラスに転じました。


「売りたい気持ち」が出たときに考えること

今の私が「含み損で売りたくなった」という気持ちに対してアドバイスするなら:

①売るのは「相場が悪いから」ではなく「お金が必要だから」にする

「含み損が怖いから売る」ではなく、「〇年後に〇円必要だから、その時期に向けて現金化する」という理由が売却の基準。

老後資金として積み立てているなら、老後まで原則売らない。

②「積立を続けるか止めるか」は別の問題として考える

今の保有分を売る(損切り)と、積立を止めるは、別の問題です。

「今後積み立てるのが怖い」なら一時停止もあり。でも「保有中の資産を売る」かどうかは別の判断です。

③評価額を見る頻度を下げる

毎日評価額を確認すると、感情が動きやすくなります。

月1回、または四半期に1回だけ確認するルールにすることで、「相場の短期変動に感情が引っ張られる」を防げます。


長期積立投資の「精神的なコスト」

インデックス積立は「長期でやれば資産が増える」と言われますが、「含み損の期間を耐える」という精神的なコストが存在します。

このコストを「事前に知っておく」か「知らずに遭遇するか」で、判断が変わります。

「20%以上の下落は長期投資では普通に起きる」「下落後の回復は数ヶ月〜数年かかる」という現実を事前に知っておくと、「パニック売り」を防ぎやすくなります。

投資の勉強は「何を買うか」だけでなく「下がっても持ち続ける心構え」も含まれています。

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