「大阪ガスの料金が変わる」と聞いて、自分の請求も今日から上がるのか、気になっていませんか。
この記事では、2026年10月1日に新設される「一般料金S」の使用量別の差と、今の契約をどう確認するかを整理します。
先に大事な点を書くと、すでに「一般料金」を契約している人は、その契約を継続できます。
全員が自動的に新料金へ移る話ではありません。
そして、大阪ガスの公式比較にある「標準家庭で月35円差」だけでは、ガスを少なめに使う家の影響が見えません。
月15m³の例では174円差です。
僕はまず、ニュースの見出しよりも「自分の契約名」と「何m³使っているか」を先に見るのがいいと考えています。
※以下の増額は、公式資料が2026年5月検針分の原料費で比較した数字です。
実際の2026年10月の請求額や、前月との差を示したものではありません。
一般料金Sは新しい受付メニュー。今の一般料金は続けられる
大阪ガスの2026年4月9日発表によると、従来の「一般料金」の新規申込受付は9月30日で終了しました。
10月1日からは、新たな標準メニュー「一般料金S」の受付が始まります。
ただし、すでに一般料金を契約している人と、9月30日までに契約した人は、10月以降も従来の契約内容で利用できます。
ここを読み飛ばすと、「何か手続きをしないと新しい料金になってしまう」と受け取りかねません。
今回の発表に関して、既存の一般料金を続けるための切替手続きは不要です。
だから、今の契約が一般料金なら、慌てて別プランを申し込む必要はありません。
僕ならまず明細を開きます。
契約名を確認するだけで、自分が今回の新設メニューを比較する立場なのか、今の契約を続けられる立場なのかが分かれるからです。
新しい名前が付くと、お得になりそうな印象もあります。
でも、名称だけで判断すると、基本料金の差が隠れとうこともある。
引っ越しなどでこれから新規契約する人は、一般料金Sを含めた、申込可能なメニューの条件を確認する場面になります。
その場合も「以前の一般料金ならいくらだったか」と「今選べる契約の中で何が合うか」は別の問題です。
終了した新規受付へ戻れることを前提に、家計を組まないようにしたいところです。
15m³で174円、30m³で35円。使用量が少ないほど差が目立つ理由
大阪ガスの公式比較表・別紙1では、次の月額差が示されています。
| 月の使用量 | 一般料金Sと従来の一般料金との差 |
|---|---|
| 15m³ | +174円 |
| 30m³ | +35円 |
| 50m³ | +24円 |
税込で、2026年5月検針分の原料費を用いた同条件の比較です。
15m³の家に、30m³の標準家庭の35円差をそのまま当てはめることはできません。
なぜ違うのか。
一般料金Sは、従来の一般料金より基本料金を高くし、ガス1m³あたりの基準単価を低くした設計だからです。
基本料金は、料金計算の土台となる部分。
従量料金は、使った量に応じて加わる部分です。
単価が低くなっても、使用量が少なければ、その下がった分をあまり受け取れません。
反対に、基本料金の上がった分は、少ない使用量でも料金に乗ります。
15m³の例では、その差し引きが174円の増額として残ります。
「使う量が少ないから影響も小さい」とは限らない、という話です。
ただ、使用量が増えるほど必ず同じ割合で差が縮むわけでもありません。
ガス料金は、使用量の区分によって基本料金と単価の組み合わせが変わります。
15m³から30m³へ、そのまま一本の式を延ばす計算はできません。
僕はこの表を見るとき、標準家庭の数字を自分の家の代表値にしないようにしています。
一人暮らしか家族暮らしかという呼び方より、明細に載るm³を基準にしたほうが、判断を間違えにくいからです。
基本料金と単価を分けると、174円の中身が見える
ここからは、料金表の基準単価を使って差を確かめます。
原料費調整などを加えた最終的な請求額の計算ではなく、料金体系の違いを見るための計算です。
従来の料金は大阪ガスの一般料金の料金表、新料金は上記の公式別紙1で確認できます。
| 使用量の区分 | 従来の基本料金 | Sの基本料金 | 従来の基準単価 | Sの基準単価 |
|---|---|---|---|---|
| 0〜20m³ | 759.00円 | 1,335.00円 | 174.81円/m³ | 148.00円/m³ |
| 20m³超〜50m³ | 1,364.81円 | 1,415.00円 | 144.52円/m³ | 144.00円/m³ |
いずれも税込です。
15m³では、基本料金が576円上がります。
1m³あたりの基準単価は26.81円下がるため、15m³分では402.15円下がります。
差し引きは、次の計算です。
576円 − 26.81円 × 15m³ = 173.85円
公式比較の174円と対応する差になります。
低い単価を見て「安くなる」と判断すると、基本料金の576円増を見落とすわけです。
30m³では、別の料金区分を使います。
基本料金の差は50.19円、基準単価の差は1m³あたり0.52円。
50.19円 − 0.52円 × 30m³ = 34.59円
これが公式比較の35円差に対応します。
50m³なら、同じ区分で次のようになります。
50.19円 − 0.52円 × 50m³ = 24.19円
公式比較は24円差です。
この計算は「単価が下がった」という説明を、財布への影響に翻訳するためのもの。
請求時の端数処理や各月の調整額まで再現するものではありません。
0m³の請求額や、ここに載せていない使用量の最終請求額も、この表だけで断定しません。
実際の請求を知りたい場合は、契約条件と、その月に適用される単価で確認する必要があります。
月174円を年にすると約2,088円。ただし「毎月15m³」の仮定
月174円と聞くと、少額に感じる人もいるでしょう。
同じ174円差が12か月続くと仮定すれば、年間では2,088円です。
ただし、これは毎月15m³で、同じ月額差が続くと仮定した単純計算。
年間の請求予測ではありません。
お風呂の使い方や季節によって使用量は動きますし、料金区分も変わることがあります。
30m³の35円差を同じように12倍すると420円、50m³の24円差なら288円になりますが、こちらも同じ仮定です。
この比較で分かるのは、「どの家も年420円程度の話」とは言えないこと。
僕は、年額換算は変更の大きさをつかむために使い、契約を決めるときは季節ごとの明細に戻るのがいいと思っています。
夏の少ない使用量の月だけで決めると、冬の使い方が抜けます。
逆に冬の大きな使用量だけを見ると、年間の多くの月にかかる基本料金を軽く見てしまう。
使い方は年間で変わるんよね。
比較するときは、手元で見られる過去の明細から、少ない月と多い月をそれぞれ確認してください。
変更のニュースをきっかけに、契約以外の使い方も見直したいなら、ガス代の仕組みと節ガスの考え方も整理しています。
ただし、プロパンガスと都市ガスは熱量が異なるため、異なる種類のガスを同じm³だけで比べないようにしてください。
GAS得プランの改定は別の話。11月検針分を確認する
今回の発表には、「一般料金S」の新設だけでなく、GAS得プランの一部メニューの改定も含まれています。
このため、自分の契約名が一般料金ではない人も、発表と無関係とは言い切れません。
対象メニューでは、2026年10月1日付で個別約款を改定し、2026年11月検針分から改定後料金を適用するという案内です。
ただし、公式資料では、10月1日以降に使用を開始し、10月中に検針がある場合は、10月検針分から改定後料金を適用する例外も示されています。
一般料金Sの新規受付開始日と、GAS得プランの請求への適用時期を混ぜないことが大切です。
15m³で174円という数字も、一般料金と一般料金Sの比較。
GAS得プランの各契約に同じ金額を当てはめることはできません。
明細が「あっためトク料金」や「床暖料金」などの場合は、公式発表の対象メニューと、自分宛てのお知らせを照合してください。
似た名前でも、スタンダードプランとエコジョーズプランなどで料金表が分かれている場合があります。
ここは、契約名を途中で省略せずに確認したい部分です。
分からないまま計算を重ねるより、契約名を問い合わせてから比較するほうが確実です。
今日することは、明細の「契約名」と「m³」を見るだけ
既存の一般料金の人が、今回の新設だけを理由に急いで契約を変える必要はありません。
新規契約をする人も、一般料金Sの単価が低いという部分だけで決めず、基本料金を含めて比べることになります。
確認する順番は、次の3つです。
-
明細で、契約名を最後まで読む。
-
使用量をm³で確認する。
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既存一般料金の継続、新規契約、GAS得プランの改定のどれに当たるか分ける。
そのあとで、必要な人だけ他のメニューや契約先を比較すればいい。
今の契約に問題がなく、比較の手間に見合う差も見つからない人には、無理な切替は不要です。
固定費の見直しは「新しいものへ動くこと」が目的ではありません。
自分に関係する変更を拾い、関係しない変更で慌てないことも、家計を守る判断だと僕は思っています。
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まずは、今日の明細の契約名を一つ確認する。
それで今回のニュースが自分の財布に関係するか、かなり整理できます。
本記事は2026年10月1日時点の大阪ガスの公表情報に基づきます。料金比較は公式資料の前提条件に沿った例で、個別の請求額を保証するものではありません。契約・使用量・原料費調整などで実際の料金は異なります。料金や条件は変更される場合があります。最新情報と契約条件は大阪ガスの公式サイトをご確認ください。