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会社員が使える節税制度を全部まとめた——年収別の節税額と優先順位

「会社員は税金の仕組みが複雑で分かりにくい」とよく聞きます。

確かに会社員は「源泉徴収」で税金が自動的に引かれるため、税金の仕組みを意識しにくい。

でも実は、会社員でも活用できる節税制度がいくつかあります。知っているかどうかで、年間数万円〜数十万円の差が出ます。

年収別の節税額と、どこから手をつけるべきかを解説します。(2026年度の税制に基づいています)


会社員が使える節税制度の一覧

制度概要手続き先
ふるさと納税寄附金控除(住民税から差し引き)各ふるさと納税サイト
iDeCo掛金が全額所得控除金融機関
住宅ローン控除ローン残高の0.7%を税額控除初年度のみ確定申告
医療費控除年間10万円超の医療費を控除確定申告
生命保険料控除保険料の一部を所得控除年末調整
地震保険料控除保険料の一部を所得控除年末調整
配偶者控除・特別控除配偶者の収入が一定以下の場合の控除年末調整

会社員が手続きできる節税制度は、大きく「年末調整でできるもの」と「確定申告が必要なもの」に分かれます。


①ふるさと納税(全員におすすめ・最優先)

仕組み: 任意の自治体に寄附することで、翌年の住民税から(寄附額 - 2,000円)が差し引かれる制度。

実質2,000円の負担で返礼品がもらえる。

年収別の上限額(目安):

年収上限額の目安(独身・子なし)
300万円約28,000円
400万円約42,000円
500万円約61,000円
600万円約77,000円
700万円約108,000円
800万円約129,000円

※2026年度の目安。扶養家族がいる場合は上限額が下がります。配偶者・子どもの人数によって変わります。正確な上限額は総務省「ふるさと納税ポータルサイト」のシミュレーターで確認できます。

具体的なメリット(年収500万円の場合):

合計のメリット:年間77,000〜80,000円相当を2,000円で得られる。

手続き: 5自治体以内なら「ワンストップ特例」で確定申告不要。オンラインで完結できます。


②iDeCo(年収400万円以上の会社員に特におすすめ)

仕組み: 個人型確定拠出年金。毎月の掛金が「全額所得控除」になり、運用益も非課税。

60歳まで引き出せないという制約がありますが、節税効果が非常に大きい。

会社員(企業型DCなし)の掛金上限:月23,000円(年276,000円)※2026年現在、国民年金基金連合会の規定による

年収別の節税額(月2万円拠出の場合):

年収所得税率住民税率年間節税額
300万円5%10%約36,000円
400万円10%10%約48,000円
500万円20%10%約72,000円
600万円20%10%約72,000円
700万円23%10%約79,200円
800万円23%10%約79,200円

年収500万円・月2万円のiDeCoで年間72,000円の節税。月換算で6,000円の実質コスト削減。

注意点:


③住宅ローン控除(住宅購入者向け・最大効果)

仕組み: 住宅ローンの年末残高の0.7%が、13年間(新築・中古によって異なる)税額から直接差し引かれる。

例:残高3,000万円の場合 3,000万円 × 0.7% = 210,000円が税額控除

「所得控除」ではなく「税額控除」なので、払うべき税金から直接引かれる。節税効果が非常に大きい。

手続き: 初年度のみ確定申告が必要。2年目以降は会社の年末調整で適用されます。

注意点(2022年〜2025年入居の場合): 省エネ性能によって控除上限が変わります(例:長期優良住宅は最大5,000万円、一般新築は最大3,000万円)。2026年以降の入居は制度変更の可能性があるため、国土交通省の公式情報を必ず確認してください。


④医療費控除(年間10万円超の場合)

仕組み: 1年間(1月1日〜12月31日)に支払った医療費が10万円(または所得の5%)を超えた場合、超えた分が所得控除になる。

家族全員の医療費を合算できる。

医療費の範囲(対象になるもの・ならないもの):

対象:

対象外:

年収500万円で医療費15万円の場合: 控除額:15万円 - 10万円 = 5万円 節税額:5万円 × 20%(所得税率) + 5万円 × 10%(住民税率) = 約15,000円


⑤生命保険料控除(会社員は年末調整で自動適用可能)

仕組み: 生命保険・介護医療保険・個人年金保険の保険料を支払っていると、一定額が所得控除になる。

各カテゴリで最大40,000円、合計最大120,000円の控除。

手続き: 年末調整で保険会社から届く「控除証明書」を会社に提出するだけ。確定申告不要。

控除証明書が10月〜11月頃に届くので、なくさずに保管しておく。


節税制度の優先順位

年収・状況別に優先順位をまとめます。

全員:まずふるさと納税

手続きが最も簡単(ワンストップ特例でオンライン完結)で、返礼品という形での即時メリットがある。年収300万円の人でも年間2〜3万円相当のメリット。

年収400万円以上:iDeCoを追加

節税効果が大きく(年5〜7万円以上)、長期での資産形成にもなる。ただし60歳まで引き出せない制約を理解した上で始める。

住宅購入した人:住宅ローン控除

節税効果が最も大きい(年間10〜20万円以上)。初年度の確定申告を忘れずに。

医療費が多い年:確定申告で医療費控除

「今年は医療費が多かった」という年に申告する。毎年ではなく、10万円を超えた年だけでOK。


年収別の節税シミュレーション

ふるさと納税 + iDeCo(月2万円)を組み合わせた場合の年間節税額。

年収ふるさと納税のメリットiDeCo節税額合計
400万円約40,000円相当約48,000円約88,000円
500万円約59,000円相当約72,000円約131,000円
600万円約75,000円相当約72,000円約147,000円
700万円約106,000円相当約79,200円約185,200円

年収500万円の場合、二つの制度を活用するだけで年間13万円以上のメリットが得られる計算です。

これは「何も変えずに13万円得をする」と同義。節税の知識はそのまま「見えないお金」になって消えていく。


「節税は難しそう」という思い込みを外す

節税の話をすると「自分には関係ない」「難しそう」という反応が多い。

でも実際にやることは:

  1. ふるさと納税:サイトで選んで購入するだけ(楽天で買い物するのと同じ感覚)
  2. iDeCo:金融機関に口座開設して積立設定するだけ(手続き時間:2〜3時間)
  3. 医療費控除:確定申告書等作成コーナーで数字を入力するだけ(2〜3時間)

どれも「難しい専門知識」は不要。「制度を知っているかどうか」の差です。

毎年数万円〜十数万円が「やった人」と「やらなかった人」の間に差が出る。5年・10年続くと、その差は数十万円〜数百万円になります。

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本記事はFP(ファイナンシャルプランナー)の知識をもとに執筆しています。

本記事は2026年時点の制度・税制に基づいています。税制や制度は変更される場合があります。最新情報は国税庁金融庁の公式サイトをご確認ください。


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