43歳のとき、年収が100万円下がる転職をしました。
年収580万円から480万円へ。
妻には最初「本当に大丈夫なの」と言われました。親には「もったいない」と言われた。
2年経って、「あの判断は正しかった」と思っています。
なぜ年収が下がる転職をしたのか
前の会社での仕事は「悪くはなかった」です。
でも10年同じ職種・同じ会社にいると、「ここ以外ではやっていけないのでは」という感覚が出てきていた。
「もし会社がなくなったら、どこに行けるのか」という問いに答えられなかった。
転職活動を始めて分かったのは、「今の自分のスキルでは希望した年収の会社からオファーが来ない」という現実でした。
スキルを身につけたい業界・職種に移ろうとすると、年収は下がる。でも5年後・10年後の自分の市場価値は上がる可能性があった。
長期で見ると「スキルの投資」として、年収ダウンを受け入れることにしました。
年収100万円ダウンの実際の影響
手取りの変化を計算しました。
転職前(年収580万円)
- 手取り(概算):約440万円
- 月手取り:約36.7万円
転職後(年収480万円)
- 手取り(概算):約372万円
- 月手取り:約31万円
差額:月約5.7万円の手取り減。年間68万円の減少。
「月5.7万円少なくなる」という現実は、確かに大きかった。
でも同時に、固定費の見直しもこのタイミングでやりました。
転職と同時にやった固定費削減
「収入が減るから節約しよう」というより「どうせ見直すなら今やろう」という動機でした。
見直した項目:
スマホ:ソフトバンク(月8,500円)→ Y!mobile(月3,278円):月-5,222円
保険:生命保険・医療保険を見直し:月-12,000円
サブスク:整理:月-4,500円
食費(外食):月35,000円 → 月20,000円:月-15,000円
合計:月36,722円の削減
結果:
- 収入減:月5.7万円
- 固定費削減:月3.7万円
実質的な手取りの減少:月2万円程度
「100万円年収ダウン」という数字のインパクトに比べて、生活への影響は月2万円程度に収まりました。
2年後の状況
転職から2年が経ちました。
変わったこと:
仕事の充実度が上がりました。新しい職種では学ぶことが多く、毎日の仕事が「消化」ではなく「成長」になっている感覚がある。
スキルが身について、副業・フリーランス案件の相談が来るようになった(まだ副業はしていないが、「できる選択肢がある」という感覚が変わった)。
お金の面での変化:
基本給は転職時の480万円から、2年で510万円になりました(昇給・成果評価)。
「低い出発点から上がっていく」方が、「高い出発点で止まっている」より2〜3年後の伸びが期待できると考えています。
「年収」だけでキャリアを考えることへの疑問
転職の話になると「今より年収が上がるかどうか」が判断基準になりやすい。
でも「年収が上がっても、スキルが身につかない」「年収が上がっても、長時間労働で時給換算すると大差ない」というケースは多い。
「年収」という単一指標ではなく、もう少し多面的に考えた方がいい。
考えるべき要素:
- 時給(年収 ÷ 年間労働時間)
- スキルの成長速度
- 転職市場での価値
- 働き方(リモート・残業等)
- 人間関係・職場環境
「年収」は分かりやすい数字だけど、「手取りの満足度」は別の話です。
40代の転職で感じたこと
40代での転職は「20代・30代より難しい」という現実があります。
- 即戦力を期待される
- 組織に馴染むことへの不安が先方にある
- 管理職経験を求められることが多い
「40代での転職は無理」ではありませんが、「20代の頃のような選択肢の広さはない」という現実は受け入れた方がいい。
その上で「今の自分に何ができるか・何を学びたいか」を正直に整理して、「スキルのための投資」という視点で転職を考えると、年収ダウンも「判断のうちの一つ」として受け入れやすくなります。
「お金を増やす」には収入と支出の両方
転職でお金について改めて考えたのは、「収入を増やすことだけに集中するより、収入と支出の両面を最適化する方が効果的」という視点です。
年収100万円下がった転職でも、固定費削減と支出最適化によって生活への影響を最小限にできた。
収入が変わっても「手取りの使い方の仕組み」が整っていれば、豊かさは維持できる。
マネーフォワード ME
転職前後の収支変化を管理できます。転職で収入が変わるタイミングで固定費を見直すと、生活への影響を最小限に抑えられます。変化期の家計管理に役立ちます。