この記事で分かるのは、12月のドコモ値上げのあと、irumoのままでいいのか、ahamoに移ったほうが安いのかです。
先に結論を書きます。
- irumo(3GB・6GB・9GB)は12月から月330円上がる。それでもドコモ光やhome 5Gのセット割がある人は、irumoのままのほうが安い
- ahamoのほうが安くなるのは、セット割がなくて9GBを使っている人(月385〜572円安い)
- 6GBでセット割なしの人は、差が月22円。ほぼ同じです
- irumoは新規受付が終わっているので、一度出たら戻れません
ネットでは「irumo 6GB以上ならahamoが安い」という書き方をよく見かけます。
割引なしの定価で比べると、たしかにそうなります。
ただ、irumoにはahamoに無い割引が2つあって、そこを入れると答えがひっくり返ります。
料金表は定価で書かれていて、割引は請求書のほうにしか載っていない。比べるときに、そこがいちばん抜けやすいところです。
12月1日に何が変わるのか
ドコモは2026年9月25日に、料金プランの改定を発表しました(NTTドコモ報道発表「『ahamo』をリニューアル、『ドコモ mini2』『ドコモ MAX 60歳以上割』の提供を開始、および一部料金プランの月額料金を改定」より)。
適用は2026年12月1日から。手続きは不要で、自動で新しい料金になります。
値上げの幅はこうです(税込)。
| プラン | 値上げ幅 | 年間にすると |
|---|---|---|
| eximo・eximo ポイ活 | +550円 | +6,600円 |
| 5Gギガホ・ギガホ系 | +550円 | +6,600円 |
| irumo(3GB・6GB・9GB) | +330円 | +3,960円 |
| 5Gギガライト・ギガライト系 | +330円 | +3,960円 |
| irumo(0.5GB) | +110円 | +1,320円 |
| ahamo | +165円(ただし30GB→40GBに増量) | +1,980円 |
家族4人がそろってeximoなら、年26,400円です。
ドコモは理由として、物価や人件費の上昇など事業環境の変化を挙げています。
Y!mobileも2026年6月に、シンプル3を月220円上げています。通信費の値上げは、ドコモだけの話ではなくなってきました。
ahamoは「段階制」に変わる
ahamoは値上げというより、しくみ自体が変わります。
いまは「30GBで2,970円、足りなければ大盛りオプション(+80GB)で合計4,950円」という形でした。
12月からは、使った量で料金が決まる3段階になります。
| その月に使ったデータ量 | 月額(税込) |
|---|---|
| 40GB以下 | 3,135円 |
| 40GB超〜60GB以下 | 4,125円 |
| 60GB超〜120GB以下 | 5,115円 |
楽天モバイルと同じ考え方です。
ここで大事なのが、新しくできる**「上限設定オプション」**。
無料で、上限を40GBか60GBに決めておくと、そこを超えても上の段に上がらず、通信速度が最大1Mbpsに落ちるだけで料金は据え置きになります。
そして、2026年11月1日時点でahamoを使っている人(大盛りなし)には、40GBの上限が自動で設定されます。
つまり、いまahamoだけを使っている人は、何もしなければこうなります。
- 料金は月165円上がって3,135円
- 使える量は30GBから40GBに増える
- 40GBを超えても勝手に4,125円にはならない
165円上がる代わりに10GB増える、という話です。30GBで足りていた人にとっては、値上げは値上げですが。
大盛りオプションの人は、使い方しだいで下がる
大盛りオプションは11月30日で提供終了し、契約していた人は自動で外れます。
そのあとは段階制がそのまま適用されます。いままでの4,950円と比べると、こうなります。
| 毎月の使用量 | 12月からの料金 | いまとの差 |
|---|---|---|
| 40GB以下 | 3,135円 | −1,815円 |
| 40GB超〜60GB | 4,125円 | −825円 |
| 60GB超 | 5,115円 | +165円 |
「念のため大盛りにしていたけど、実際は50GBくらい」という人は、月825円、年9,900円下がります。
だから、大盛りの人が12月までにやることは、マイページで直近3か月の使用量を見ておくことだけです。
60GBを超える月がほとんど無いなら、60GBの上限設定をしておくと、うっかり超えた月も4,125円で止まります。
irumoの人:定価で比べると「6GB以上はahamo」
ここからが本題です。
irumoの12月からの料金(割引前・税込)はこうなります。
| irumo | いま | 12月から |
|---|---|---|
| 0.5GB | 550円 | 660円 |
| 3GB | 2,167円 | 2,497円 |
| 6GB | 2,827円 | 3,157円 |
| 9GB | 3,377円 | 3,707円 |
ahamoは40GBで3,135円。
定価だけ並べると、6GBは3,157円でahamoより22円高く、9GBは3,707円で572円高い。
「6GB以上ならahamoが安い」という話は、ここから来ています。
割引を入れると、答えが変わる
irumoには、ahamoに無い割引が2つあります(irumo公式サイトより)。
- dカードお支払割:irumoの料金をdカードで払うと、月187円引き
- ドコモ光セット割/home 5G セット割:家族のどこかでドコモ光かhome 5Gを契約していると、月1,100円引き
どちらも3GB以上が対象で、0.5GBは対象外です。
ahamoにはこの2つがありません。ahamoに移ると、この割引はまるごと消えます。
割引の組み合わせごとに、12月からのirumoとahamo(3,135円)を並べました。割引額は、発表時点の金額のまま続く前提で計算しています。
| irumo | 割引なし | dカード払いだけ | 光セット割だけ | 両方あり |
|---|---|---|---|---|
| 3GB | 2,497円 | 2,310円 | 1,397円 | 1,210円 |
| 6GB | 3,157円 | 2,970円 | 2,057円 | 1,870円 |
| 9GB | 3,707円 | 3,520円 | 2,607円 | 2,420円 |
ahamoのほうが安くなるのは、太字の2つだけです。
- 9GB・割引なし → ahamoが月572円安い
- 9GB・dカード払いだけ → ahamoが月385円安い
6GB・割引なしは22円差で、ほぼ同じ。
逆に、光セット割がある人は、9GBでも月528円、irumoのほうが安い。6GBで両方ある人なら、差は月1,265円、年15,180円です。
だから、「irumoからahamoへ」を考えていいのは、家にドコモ光もhome 5Gもない人だけ、ということになります。
移る前に知っておきたいこと
irumoは、出たら戻れない
irumoは2025年6月に新規受付を終えています。
ahamoに移ったあとで「やっぱりirumoのほうがよかった」となっても、戻る道はありません。
月22円や数十円の差のために移るのは、僕ならやめておきます。
9GBで足りない月がある人は、そもそもahamo向き
irumoの9GBは、超えると最大1Mbpsになります。
毎月ギリギリの人、月末に速度制限がかかっている人は、料金の差とは関係なく、40GBのahamoのほうが暮らしは楽になります。
3GBの人は、どう転んでもirumoのまま
割引なしでも2,497円で、ahamoより638円安い。
3GBで足りている人は、12月の値上げを受け入れても、ドコモの中ではいちばん安い部類に残ります。
eximo・ギガホの人は、別の考え方になる
eximoやギガホ系は月550円上がります。
こちらは「ドコモの中で乗り換える」より、毎月どれだけ使っているかのほうが大事です。
家族割や光セット割をたくさん積んでいる人は、ahamoに移ると割引がぜんぶ外れるので、単純な比較はできません。
大手と格安SIMの料金の差は、大手キャリアと格安SIMの比較記事で整理しています。
60歳以上の人は、10月1日から始まる「ドコモ MAX 60歳以上割」(最大3か月、月2,970円引き)も発表されていますが、これは期間限定の割引です。3か月が過ぎたあとの料金で考えるほうが安全やと思います。
12月までに、今日できること
やることは3つだけです。
- マイページで直近3か月のデータ使用量を見る(何GBプランかではなく、実際に何GB使ったか)
- 請求書の割引欄を見る(「dカードお支払割」「ドコモ光セット割」が載っているか)
- 上の表に当てはめる
これで、自分が上がるのか、移ったほうがいいのか、何もしなくていいのかが決まります。
多くの人は「何もしなくていい」に入ると思います。
僕自身、値上げのお知らせが来ると反射的に「乗り換えなあかん」と思ってしまう側です。
でも今回の表を作ってみて、irumoで割引が付いている人は、動かないほうが得という結果になりました。慌てて動く前に、1回だけ計算する。それで十分やと思います。
Y!mobileでも、2027年1月から同じように月220円上がる人がいます。気になる人はY!mobileシンプル3の特別割引終了の記事も合わせてどうぞ。
通信費以外の固定費もまとめて見直したい人は、固定費の見直しガイドに順番を書いています。
まとめ
- 12月1日から:eximo・ギガホ系は月550円、irumo(3/6/9GB)・ギガライト系は月330円、irumo 0.5GBは月110円上がる
- ahamoは40GB・3,135円/60GB・4,125円/120GB・5,115円の段階制に。11月1日時点の利用者には40GBの上限が自動設定される
- 大盛りの人は、60GB以下しか使っていなければ月825〜1,815円下がる
- irumoからahamoに移って得するのは、光・home 5Gのセット割がなく、9GBを使っている人だけ
- irumoは新規受付終了済み。出たら戻れないので、数十円の差なら動かない
値上げのニュースは「全員が損をする話」に見えますが、実際は人によって上がり方がまったく違います。
自分の請求書を1回見るだけで、答えはだいたい出ます。
本記事は、2026年9月25日のNTTドコモ報道発表、ドコモ公式サイトの料金改定のお知らせ、irumo公式サイトの割引情報をもとに、通信費の見直しを続けている会社員が執筆しています。料金は税込で、通話料・端末代・ユニバーサルサービス料等は含みません。割引額は発表時点の金額が12月以降も続く前提で計算しています。料金や割引の内容は変更される場合があります。最新情報はドコモ公式サイトをご確認のうえ、ご自身の判断でお選びください。