保険を見直す前の月々の保険料は、合計30,400円でした。
「多いな」とは思っていたけど、何かあったときのためだから仕方ない、とずっと思っていた。
ある日、友人に「全部の保険の保障内容を把握してる?」と聞かれて、「……正直よく分かっていない」と答えた。
払っているのに内容を把握していない。それが問題だと気づいて、全部見直すことにしました。
見直し前の保険一覧
| 保険名 | 種類 | 月額 | 加入した経緯 |
|---|---|---|---|
| A生命 終身保険 | 死亡保険 | 12,800円 | 銀行窓口で勧められた |
| B生命 医療保険 | 入院・手術 | 4,200円 | 社会人1年目に加入 |
| C損保 がん保険 | がん特化 | 3,600円 | 親に勧められた |
| D生命 収入保障保険 | 死亡保険 | 5,400円 | FPに勧められた |
| E損保 個人賠償責任 | 賠償責任 | 1,500円 | 自転車事故用 |
| F生命 学資保険 | 教育資金 | 2,900円 | 結婚後に加入 |
| 合計 | 30,400円 |
一つずつ「本当に必要か」を考えた
A生命 終身保険(12,800円)
銀行の窓口で「資産形成にもなる」と勧められた終身保険。
払い込み後の返戻率を確認すると、約104%。100万円払って104万円になる。
でも同じ金額をインデックスファンドで運用すると、20年後には200〜300万円になる可能性がある。
「貯蓄性がある保険」という触れ込みですが、純粋な資産運用としては効率が悪い。
私は独身・子どもなし。高額の死亡保険の必要性が低い。
判断:解約
解約返戻金を確認。払い込んだ金額より少し少ない金額でしたが、「これ以上続けると機会損失が大きい」と判断して解約しました。
B生命 医療保険(4,200円)
入院・手術を保障する医療保険。
「入院したらいくら出るか」を確認してみると:入院1日5,000円 + 手術給付金10〜20万円。
高額療養費制度の仕組みを理解した上で考えると、1ヶ月の医療費の自己負担上限は約87,000円(年収500万円前後の場合)。
「この保険がないと困るか」という問いに対して、「緊急の現金として87,000円+αを持っていれば、保険なしでも大丈夫」という結論に。
また、私の会社には「団体医療保険(月800円)」があったので、最低限の保障はそちらで確保できる。
判断:解約
月4,200円の削減。
C損保 がん保険(3,600円)
親に「がん保険は入っておいた方がいい」と言われて加入。
調べてみると、がん治療費は高額療養費制度の対象になります。高額の抗がん剤でも、月の自己負担上限が決まっている。
ただし、「先進医療・自由診療」は健康保険の対象外なので、その場合は全額自己負担になる。
先進医療特約のある保険に入り直すかどうか迷いましたが、「先進医療を受ける確率は統計的に低い。もし必要になった時点で対処できる現金を持っておく方が合理的」と判断しました。
判断:解約
月3,600円の削減。
D生命 収入保障保険(5,400円)
FPに「独身でもあると安心」と言われて加入した収入保障保険。
死亡時に毎月15万円が60歳まで支払われる商品。
でも私は独身で親への仕送りもなく、「私が死んで困る人がいない」という状況。
扶養家族がいない独身に、高額の死亡保険は本当に必要か?
判断:解約
月5,400円の削減。
代わりに、扶養家族ができた場合は再加入する、というルールだけ決めました。
E損保 個人賠償責任保険(1,500円)
自転車で事故を起こしたときの賠償に使える保険。
「自転車事故での損害賠償は1,000万円超になることがある」という話を聞いて加入していました。
これは継続することにしました。
理由は:月1,500円で1億円の賠償に対応できる。費用対効果が高い。自転車に乗る機会が多い生活スタイルには必要だと判断。
判断:継続
F生命 学資保険(2,900円)
「子どもが生まれたら必要かも」と結婚後に加入した学資保険。
でも子どもはまだいない。いつ生まれるかも分からない。
調べると、「学資保険より新NISAで積み立てた方が教育資金を増やせる場合が多い」という話があります。
返戻率:18年後に約103%。インデックス投資の期待リターン(年5%で18年)と比べると大きく劣る。
「子どもが生まれたタイミングで、そのときの制度に合わせて判断する」という方針にしました。
判断:解約
見直し後の保険
| 保険名 | 月額 |
|---|---|
| 個人賠償責任保険 | 1,500円 |
| 会社の団体医療保険 | 800円 |
| 新たに加入したシンプルな定期保険(将来の家族計画に備えて) | 2,200円 |
| 会社の死亡保障(福利厚生) | 0円(勤務先負担) |
| 合計 | 4,500円 |
月30,400円 → 月4,500円。月25,900円の削減。年間310,800円。
解約で一番悩んだこと
終身保険の解約が一番迷いました。
「入ったときより返戻金が少ない=損」という感覚が強くて、「このまま続けていればいつか回収できる」という気持ちになる。
でも「これ以上払い続けると、機会損失がさらに増える」という計算で決断しました。
過去に払った保険料は「もう戻らない」。これからどうするかだけを考える。これが解約の判断に必要な考え方でした。
保険見直しで分かったこと
保険の見直しで一番大切なのは「自分には今何が本当に必要か」という問いに正直に答えることです。
「なんとなく不安だから入っておく」という状態を続けると、不必要な保険料を何十年も払い続けることになります。
独身・子なし・会社員という状況では、「最低限の医療保障」と「自転車等の賠償リスク」以外は、保険よりも現金や投資で備える方が効率的な場合が多い。
状況が変わったら(扶養家族ができたら、持ち家を購入したら)、そのタイミングで必要な保険を検討する。これが私の今の方針です。
マネーフォワード ME
保険料を含む固定費が毎月いくら引き落とされているかを自動集計できます。「どの保険にいくら払っているか」を把握するところから見直しを始めましょう。