日曜日は、その週に書いた記事を振り返る回にしています。
今週(8/18〜8/22)は5本です。実は8月17日の月曜日は、時事ネタを3つ検討したものの、どれも大手の金融メディアや専門家の事務所が上位を独占していて、個人が書き込める余地が見当たりませんでした。薄い記事を無理に出すより、書ける日だけ出す方針にしているので、この日は見送っています。
そのぶん残りの5日は、教育費の借金の話から、値上げと値下げが同時に起きた携帯の手数料、静かに縮んだ楽天のチャージ枠、そして詐欺と行政手続きの話が2本という、けっこう幅の広い1週間になりました。1つずつ振り返ります。
① 国の教育ローンより、奨学金のほうが金利が低いという逆転
【子どもの教育費】国の教育ローンと奨学金、結局どっちを使うべきか——金利は教育ローンのほうが高いという意外な事実【2026年版】
「国の教育ローン」と聞くと安心して借りられそうな響きですが、調べてみたら基準金利は年4.05%。対して奨学金(第二種)の上限は年3.0%でした。名前のイメージと実際の金利が逆転しているのは、正直意外でした。誰の借金になるか(教育ローン=親、奨学金=学生本人)という見落としがちな違いも含めて整理しています。
僕自身は仕事で部品や資材の発注をしていて、見積もりを取るときに「名前が丁寧なところほど条件が良い」とは限らないことを何度も経験してきました。教育ローンも同じで、名前の安心感で選ぶと損をする可能性があるという点は、業界を問わず通じる話だと感じています。すでに子どもの教育費を計算し終えた人や、独身・お子さんがいない世帯にはあまり関係のない話なので、①は読み飛ばしてもらって大丈夫です。
② au・UQモバイルの手数料、値上げと値下げが同時に起きていた
【8月から値上げ】auショップの手続き手数料が改定——『Webなら安い』はずが、番号移行だけ逆に無料から3,850円になっていました
8月1日から、店頭の手続き手数料が軒並み値上げされる一方、Webのほうは項目によって値下げも起きていました。ただし1つだけ例外があって、Webでの番号移行(端末購入なし)は無料から3,850円へ、逆に有料化されています。「Webなら安い」という思い込みが崩れる箇所があったので、そこだけ切り出して書きました。auでもUQモバイルでもない人には直接関係のない話なので、その場合は②は不要です。
③ 楽天キャッシュのチャージ上限、月10万円から1万円に
【楽天キャッシュが1/10に】楽天Edyからのチャージ上限が月10万円から1万円に——それでも投信積立5万円にはほぼ響かなかった話
見出しだけ見ると大きな改悪に見えますが、影響を受けるのは楽天Edy経由の多段階ポイ活ルートを使っていた人だけで、楽天カードから直接チャージして月5万円を積み立てているだけの人にはほぼ関係ない変更でした。数字の大きさと実際の影響の大きさが一致しない改定だったので、誰が本当に困るのかを整理しました。
④ 熊本地震の「被災地支援DM」から広がった〇〇Pay詐欺
『1,200円戻ってきた』が罠だった——熊本地震『被災地支援DM』の〇〇Pay詐欺
SNSでフォローしている飲食店を装ったDMから、最初に1,000円払うと1,200円が返ってくるという小さな「得」を体験させて信用させ、最終的に10万円以上をだまし取る手口が国民生活センターから公表されていました。少額の成功体験で警戒心を解かせる構造は、覚えておいて損はないと思います。
被災地支援や寄付という言葉が出てきた時点で一度立ち止まる、というのが記事内で紹介した一番シンプルな防衛策です。「知り合いの店からのDMだから」という油断につけ込む手口なので、フォロー中のアカウントだからと安心せず、送金を求められた時点で一度検索してみるくらいの慎重さがちょうどいいと思います。
⑤ 年金の「意向確認書」、45日放置すると勝手に同意扱いに
【65歳以上に簡易書留】年金の『意向確認書』、45日放置すると勝手に『同意』扱いになっていました
65歳以上の年金受給者に順次届いている「意向確認書」。中身を読まずに放置していると、45日で年金振込口座がそのまま公金受取口座として登録される、いわゆるオプトアウト方式になっています。便乗詐欺への注意点もあわせて書きました。
僕の親も対象年齢に近づいてきていて、他人事ではないなと思いながら書いた記事です。まだ65歳に達していない人や親御さんが対象外の人には今すぐ関係する話ではありませんが、「そういう仕組みがある」ということだけ頭の片隅に置いておくと、実際に書留が届いたときに慌てずに済むと思います。
今週思ったこと
教育ローンの金利、携帯の手数料、キャッシュのチャージ上限、そして詐欺と行政手続き。テーマはばらばらですが、並べてみると「名前や見出しの印象と、実際の中身が違う」という共通点があった週でした。国の教育ローンは安心そうで金利が高く、Webの手続きは安いはずが一部だけ有料化され、楽天キャッシュの改定は騒がれたわりに影響範囲が限定的。
仕事で資材の発注をしていると、カタログの表記と実際の納期・単価が食い違っていることが珍しくありません。今週の5本を書きながら、それとよく似た感覚を持ちました。制度やサービスの名前だけで判断せず、細かい条件まで自分の目で確認する手間を惜しまないほうがいい、とあらためて思います。
5本のうち全部が自分に関係するとは限りません。教育費もau・UQモバイルも関係ない人であれば、③の楽天キャッシュか、④・⑤の詐欺・行政手続きの2本だけ読んでもらえれば十分だと思います。無理に全部読む必要はありません。
来週も、その時々で気になったお金の話を、実体験ベースで書いていきます。今週の5本の中で気になったものがあれば、ぜひ読んでみてください。
本記事は2026年時点の情報に基づいています。制度や状況は変わる可能性があるため、最新情報は各記事内で紹介している公的機関の情報をご確認ください。