ポイント投資を始めたのは「本物の投資を始める前の練習」という動機でした。
「リアルマネーを使わずに投資の感覚をつかめる」と聞いて、楽天ポイント・dポイント・Vポイントの投資機能を使い始めました。
1年後の結果と、実際にやってみて分かったことを書きます。
ポイント投資とは
ポイント投資は、クレジットカードや携帯キャリアのポイントを使って投資信託や株式を擬似的に運用できるサービスです。
主なポイント投資サービス:
| サービス | 対象ポイント | 運用対象 | 最低ポイント |
|---|---|---|---|
| 楽天ポイント運用 | 楽天ポイント | 投資信託(擬似) | 100ポイント |
| dポイント投資 | dポイント | 投資信託(擬似) | 100ポイント |
| Vポイント(SBI証券) | Vポイント | 実際の投資信託 | 1ポイント |
| PayPayポイント運用 | PayPayポイント | 投資信託(擬似) | 100ポイント |
「擬似」と書いたサービスは、実際の投資信託と同じ値動きをするが、実際の金融商品の売買は行われない仕組みです。
Vポイント(SBI証券)はSBI証券の口座を使って実際の投資信託を購入します。
1年間の運用記録
①楽天ポイント運用
楽天市場でのショッピング・楽天カードのポイントを楽天ポイント運用に充てました。
- 開始時の投入ポイント:3,000ポイント
- 月次で入ってくる楽天ポイント(期間限定ポイント除く)をそのまま追加投入
- 1年間の追加投入合計:約7,000ポイント(月580ポイント平均)
- 合計投入:約10,000ポイント
1年後の状況:
- ポイント残高:約11,200ポイント
- 増加:約1,200ポイント(+12%)
- 対象:「アクティブコース」(株式に連動)
12%は良い年でした(ちょうど株式市場が上昇した年だったため)。
②dポイント投資
dカード・ドコモ回線で貯まったdポイントを充てました。
- 開始時の投入ポイント:2,000ポイント
- 1年間の追加投入合計:約4,000ポイント
- 合計投入:約6,000ポイント
1年後の状況:
- ポイント残高:約6,450ポイント
- 増加:約450ポイント(+7.5%)
- 対象:「チャレンジコース」(株式連動)
③Vポイント(SBI証券)
三井住友カードで貯まったVポイントをSBI証券に移して、eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)を購入しました。
- 開始時の投入ポイント:1,000ポイント
- 1年間で追加:約2,500ポイント
- 合計投入:約3,500ポイント
1年後の状況:
- 評価額:約3,850円(ポイント→円への転換後)
- 増加:約350円(+10%)
SBI証券のVポイント投資は「実際の投資信託の購入」なので、値動きは本物です。
ポイント投資のメリット
①投資の感覚がつかめる
「株式市場が上がった/下がった」という報道を聞いたとき、自分のポイント残高の変動として実感できる。
「下がっても怖くない、また上がるかもしれない」という感覚を、実際のお金を使わずに身につけられます。
②貯めたポイントが「増える可能性」を持つ
楽天ポイントを普通に使うと「1ポイント = 1円」です。
ポイント運用に回して増えれば、1ポイントが1.1〜1.2円分になる可能性があります。
「使わずに期限切れになるポイント」を運用に回すのは、理にかなっています。
③手数料がかからない(多くのサービスで)
楽天ポイント運用・dポイント投資は擬似的な運用のため、通常の投資信託のような信託報酬はかかりません。
ポイントで試すリスクゼロの投資練習として使えます。
ポイント投資のデメリット・注意点
①投資額が小さく「習慣」にはなりにくい
月500〜1,000ポイントの投資では、実際の資産形成には寄与しません。
ポイント投資だけで老後資金を作ることは不可能です。
「入門」として使えるが、本格的な資産形成はNISAやiDeCoを使う必要があります。
②楽天・dポイントの「擬似投資」は実際の投資信託ではない
ポイントで運用していても、証券口座の資産にはなりません。
ポイント残高が増えても、換金したり他の用途に使ったりするには「出金」(ポイントに戻す)操作が必要です。
③期間限定ポイントは使えないことが多い
楽天ポイントは「通常ポイント」だけが投資に回せて、「期間限定ポイント」は使えません。
買い物でたくさん期間限定ポイントをもらっても、投資には使えない点に注意。
ポイント投資 vs 本格投資の関係
ポイント投資はあくまでも「入門」「補完」です。
本格的な資産形成は、NISAやiDeCoで実際のお金(円)を積み立てることが必要です。
両方やる場合の使い分け:
- 貯まったポイント(期限なし)→ ポイント投資で運用
- 毎月の余剰資金 → NISAで本格投資
ポイント投資と本格投資は矛盾しません。ポイントを「捨てるより増える可能性がある」形で活用しつつ、NISAで着実に積み立てるのが両立策です。
ポイント投資を始めるステップ
楽天ポイント運用の始め方:
- 楽天ポイントを持っている(楽天会員であればOK)
- 楽天PointClubアプリをダウンロード
- 「ポイント運用」を選択
- 「アクティブコース」または「バランスコース」を選ぶ
- 充てるポイント数を入力して開始
証券口座の開設は不要で、最短5分で始められます。
dポイント投資の始め方:
- dポイントを持っている(docomo、dカードなどで取得)
- d払いアプリ内の「dポイント投資」を選択
- コースを選んで開始
Vポイント(SBI証券)の始め方:
- SBI証券の口座を開設する(三井住友カードとの連携が必要)
- 「Vポイント」をSBI証券に移行
- 通常の投資信託購入と同様に使える
1年やってみて感じたこと
ポイント投資は「投資デビューの心理的ハードルを下げる」効果が大きいと思います。
「株が下がった日に自分のポイントが減った」という体験を通じて、「投資はこういうものか」という感覚が少し身につきました。
本格的にNISAを始めた後も「株が下がったから全部売ろう」という衝動が出にくくなったのは、ポイント投資で慣れていたからかもしれません。
ポイントは貯めてから使うより、「運用しながら使う」方が資産としての価値が上がる可能性があります。
投資に興味があるけれど一歩踏み出せない人は、ポイント投資を「試しに使う」のはよい入り口だと思います。
マネーフォワード ME
楽天ポイント・dポイント・各証券口座の残高を一括管理できます。ポイント投資の運用状況と本格投資のNISA・iDeCo残高をまとめて確認して、資産形成の全体像を把握しましょう。