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おカネのミカタ
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【続報】ゆうちょの定期貯金、今日から金利が確定——10年物は1.25%まで上がっていました

続報 ゆうちょ定期貯金 10年は1.25%に確定

先週、普通預金の金利が0.4%に上がった話を書きました。あの記事の最後に、こんな質問と答えを載せていたのを覚えているでしょうか。

Q. 定期預金の金利も上がりますか? A. ゆうちょ銀行は定期性貯金についても改定を予定していますが、具体的な金利は本記事執筆時点でまだ確定していません。

書いた時点では、本当にそうとしか言えなかったんです。ところが今日、2026年8月10日。ついにその数字が確定して、実際に適用される日を迎えました。しかも中身を見てみたら、普通貯金の0.4%どころの話じゃありませんでした。10年物の定期貯金は、1.250%まで上がっています。

今回は、その「確定した数字」を整理した上で、この金利を実際どう使えばいいのかを考えてみます。


何が変わったのか——定期貯金・定額貯金、全期間で引き上げ

ゆうちょ銀行が2026年8月7日に発表し、本日8月10日から適用される改定内容は、こうなっています。

定期貯金

預入期間改定前改定後
1か月〜6か月0.375%0.500%
1年0.400%0.500%
2年0.500%0.650%
3年0.600%0.800%
4年0.650%0.900%
5年0.700%1.000%
10年0.900%1.250%

定額貯金(半年複利・最長10年まで自動継続できる貯金)

預入期間改定前改定後
6か月以上1年未満0.310%0.425%
1年以上1年6か月未満0.340%0.450%
2年以上2年6か月未満0.410%0.550%
3年以上0.510%0.710%

普通貯金の0.4%と並べて見ると、期間を長く預けるほど金利差がはっきり出ているのがわかります。1年物でも0.5%、5年物で1.0%、そして10年物は1.25%です。手続きは不要で、これから新規に預け入れる分から自動的に新しい利率が適用されます(すでに預けている定期貯金は、満期を迎えて預け直すまでは契約時の利率のままです)。


10年物の1.25%が、実はちょっと特別な理由

数字だけ見ると「10年も預けるなら1.25%くらい当然では」と思うかもしれませんが、実はこの10年定期貯金自体、そんなに歴史のある商品ではありません。ゆうちょ銀行が10年定期貯金の取り扱いを始めたのは、2026年5月18日からです。それまでゆうちょの定期貯金は1か月〜5年までのラインナップで、10年という選択肢自体がありませんでした。

始まってからまだ3か月足らずの商品が、早くも今回の改定で0.900%から1.250%まで金利が上がったことになります。新商品としてスタートしてすぐに金利環境が動いた、というタイミングの巡り合わせです。ちなみに取り扱い開始時には、窓口で1万円以上預け入れた人に記念品がもらえるキャンペーンも行われていました(2026年9月30日予定、なくなり次第終了)。


なぜ今、定期貯金までまとめて上がったのか

背景は、普通貯金のときと同じです。前回の記事でも触れましたが、日本銀行が2026年6月の金融政策決定会合で、政策金利を0.75%から1.0%程度に引き上げたことが起点になっています。銀行がお金を貸し借りするときの基準金利が上がると、預金者に払う利息にも波及します。

普通貯金は「いつでも引き出せる」ぶん利率の伸びが小さく0.3%→0.4%にとどまりましたが、定期貯金は「一定期間は動かさない」という約束があるぶん、期間が長いほど利率の上げ幅も大きくなる傾向があります。実際、1年物は0.1ポイントの上昇なのに対し、10年物は0.35ポイントも上がっています。これは偶然ではなく、長期でお金を固定してくれる預金者ほど、銀行側も高い金利を提示しやすいという定期貯金の基本的な仕組みによるものです。


実際いくら増えるのか——100万円を1年・5年・10年で計算してみた

ここからが今回いちばん確認したかったところです。「1.25%」と聞くと結構な数字に見えますが、実際に手元に残る金額はどれくらいなのか、100万円を預けたケースで計算してみました。

利息には20.315%の税金(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)がかかります。また、ゆうちょの定期貯金は預入期間が3年未満は単利、3年以上は半年複利で計算される仕組みなので、その点も踏まえて計算します。

1年物(改定後0.500%・単利) 税引前5,000円 → 税引後 約3,984円

5年物(改定後1.000%・半年複利) 5年間で元利合計は約1,051,140円。利息は税引前51,140円 → 税引後 約40,745円(5年間の合計。1年あたりに均すと約8,149円)

10年物(改定後1.250%・半年複利) 10年間で元利合計は約1,132,700円。利息は税引前132,700円 → 税引後 約105,743円(10年間の合計。1年あたりに均すと約10,574円)

同じ100万円でも、1年物に置き続けた場合と10年物にまとめて預けた場合とでは、1年あたりの手取り利息で約2.7倍の差になります。これは複利の効果と、長期のほうが利率そのものが高いことの両方が効いています。

ちなみに、この10年物、改定前の0.900%のままだったら10年間の税引後利息は約74,850円でした。今回の改定で、同じ10年預けるにしても手取りで約3万円多く受け取れる計算になります。金利改定の恩恵は、預ける期間が長いほど大きく効いてくる、ということです。


それでも、全額を定期に回すのはおすすめしません

ここまで「定期貯金の金利が上がった」といういい話をしてきましたが、正直に書いておきたいことがあります。定期貯金は、預けている間は基本的に動かせないお金だ、という点です。

満期前にどうしても引き出したい事情ができた場合、中途解約はできますが、その場合は約束されていた利率ではなく「期限前解約利率」という、普通貯金並みかそれ以下の低い利率に差し替えられてしまいます。つまり、10年物で1.25%を期待して預けたのに、2年で解約すると実質的にほとんど増えずに終わる、ということが起こり得ます。

なので、定期貯金に回していいのは「当面使う予定がない」とはっきり言えるお金だけです。逆に言うと、次の2つに当てはまるお金は、金利が高くても定期には向きません。

生活防衛資金がいくら必要かの考え方は生活防衛資金の考え方で整理しています。まずこの生活防衛資金の分は普通貯金に置いたままにして、それを超えて「当面手をつけない」と言い切れる余剰資金だけを、定期貯金や、さらにリターンを狙うなら投資に回す、という順番で考えるのがおすすめです。貯金と投資、どちらを優先すべきかという判断軸は貯金と投資、どっちが先かで詳しく書いています。


よくある疑問

Q. 今預けている定期貯金の金利も、自動的に1.25%になりますか? A. なりません。今回の改定が適用されるのは、8月10日以降に新しく預け入れる分からです。すでに契約している定期貯金は、満期を迎えるまでは預け入れ時の利率のまま続きます。

Q. 定額貯金と定期貯金、何が違うんですか? A. 定期貯金はあらかじめ決めた期間まで固定で預ける商品です。一方、定額貯金は半年複利で最長10年まで自動的に継続でき、預け入れから6か月を過ぎればいつでも解約できる柔軟さがあります。金利は定期貯金のほうがやや高めに設定されていますが、途中で引き出す可能性があるなら定額貯金のほうが向いています。

Q. メガバンクの定期預金も同じように上がっていますか? A. メガバンク各行も日銀の利上げを受けて定期預金の金利改定を順次進めていますが、金利水準や改定時期は銀行によって差があります。預け先を検討する際は、各行の最新の金利を公式サイトで確認することをおすすめします。

Q. 1.25%より高い金利の商品はありますか? A. ネット銀行の中には、キャンペーン金利として一時的にもっと高い利率を提示しているところもあります。ただしキャンペーン期間や預入条件が限定されていることが多いので、常設の金利として比較するなら、まずは自分がすでに口座を持っている銀行の最新の金利を確認するところから始めるのが現実的です。


まとめ——確定した数字は悪くない、でも預けるお金は選ぶ

今日やる1つを挙げるなら——普通貯金に置きっぱなしのお金のうち、「これは当面使わない」と言い切れる分がいくらあるか、一度数えてみること。その金額が見えてから、定期貯金に回すかどうかを考えても遅くありません。


本記事は、NISA・家計改善を実践する会社員が、自身の経験と公的機関の情報をもとに執筆しています。

本記事は2026年8月時点のゆうちょ銀行の発表情報に基づいています。金利は今後変更される場合があります。最新の金利はゆうちょ銀行の公式サイトでご確認ください。


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